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最高裁判事就任会見

1/10(水) 7:55配信

産経新聞

 □深山卓也氏「大きな責任感じる」

 東京高裁長官から最高裁判事に就任した深山卓也氏(63)は、9日に最高裁で開かれた会見で「最高裁の判断の重み、国民生活などに与える影響を重々承知している。非常に大きな責任を感じている」と抱負を語った。

 深山氏は昭和57年判事補。法務省勤務が長く、民事局長などとして多くの立法に携わった。この日の会見では、民事裁判手続きのIT化に向けた検討が始まったことに触れ、「裁判員制度の導入に匹敵する改革だ」と期待を寄せた。

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 □宮崎裕子氏「旧姓を最高裁でも使う」

 弁護士から最高裁判事に就任した宮崎裕子氏(66)も9日会見し、「今まで弁護士として使ってきた旧姓を最高裁でも使う」と明らかにした。最高裁は昨年9月から、判決や令状など裁判関係の文書で、裁判官や職員の旧姓使用を認める運用を始めたが、最高裁判事が旧姓を名乗るのは初めて。

 宮崎氏は昭和54年弁護士登録。「女性が男性と同じ土俵で就職するのは非常に厳しい時代」に、裁判官だった父親の「法廷の中には男女差はない」という言葉で、法曹を志した。司法修習時代に結婚の予定が決まり、転勤のない弁護士になることを選択。旧姓の宮崎で弁護士登録し、結婚後も旧姓を使い続けてきた。

 これまで女性判事は判決などで戸籍上の姓を使っていた。弁護士業務では依頼者と信頼関係を築くことが重要で「宮崎という名前で仕事を始めた以上、宮崎という名前で仕事を続けていくことは十分合理的な理由がある」と宮崎氏。「人それぞれなので、選択的夫婦別姓であれば問題ないと思う」とした上で、「価値観が多様化する中で可能な限り選択肢を用意することが重要なのではないかと思う」と話した。

 最高裁大法廷は平成27年12月、「夫婦は同一の姓とする」という民法規定を「合憲」と判断している。

最終更新:1/10(水) 8:38
産経新聞