ここから本文です

四日市の三菱マテリアル 爆発事故から4年 安全な工場、社員ら誓う 三重

1/10(水) 11:00配信

伊勢新聞

 【四日市】5人が死亡、13人が重軽傷を負った爆発事故から丸4年を迎えた9日、三重県四日市市三田町の三菱マテリアル四日市工場で「安全誓いの日」の式典があり、竹内章社長(63)をはじめ幹部社員など約130人が安全誓いの碑を前に事故の再発防止を誓った。

 参加者は工場内の事故現場等を点検した後、同工場事務棟前に設置された碑の前に整列。井垣和人工場長(57)が代表して「人命の重さと尊さを胸に刻み、事故や災害の教訓を決して風化させることなく、安全な工場を作ることを誓う」と碑文を読み上げた。

 続いて参加者らは、事故を契機にまとめた「行動基準10カ条」を読み上げ、碑を指さして災害ゼロを誓う「ゼロ災唱和」で事故の再発防止を誓った。

 式典後には非公開の慰霊式も開き、従業員ら約90人が参列。事故が発生した午後2時5分に合わせて1分間の黙とうを捧げた。

 事故は平成26年1月9日午後2時5分ごろ、半導体などに使用される多結晶シリコンを製造するプラント内で発生。製造工程で排出される高温ガスを冷却するための熱交換器(直径約1メートル、長さ約6メートル)内を洗浄しようとふたを外した瞬間に爆発が発生し、周辺の作業員が巻き込まれた。

 県警は昨年12月、当時の現場責任者2人を業務上過失致死傷容疑で書類送検したが、津地検は嫌疑不十分により不起訴とした。

 同社は再発防止に向け、26年12月、遠隔操作で熱交換器の洗浄作業を行えるよう、周囲を鉄筋コンクリートで覆った「機器整備場」を工場内に設置し、事故発生から延べ計17台の熱交換機を洗浄した。

 27年11月には事故の危険などを体験できる「危険体感施設」を工場内に設置。全従業員と協力会社関係者に研修を義務付け、これまで延べ約600人が研修を受け、危機管理意識の向上に取り組んできた。

 式典後に取材に応じた井垣工場長は被災者と遺族に哀悼の意を示し、「事故調の解析にもあった通り、あの時点では物質の性質が不明だったのが最大の原因。まだ分からないことも多く、解明しながら見つかり次第対策をとっていきたい」と述べた。従業員の不起訴処分は「司法の判断とは関係なく安全に努めていきたい」とした。

伊勢新聞

最終更新:1/10(水) 11:00
伊勢新聞