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北が平昌五輪へ代表団派遣で合意「核は米国を狙ったもので同族に向けたものではない」と北首席

1/10(水) 10:01配信

産経新聞

 【ソウル=桜井紀雄】閣僚級を首席代表とする韓国と北朝鮮の代表団は9日、南北軍事境界線がある板門店(パンムンジョム)の韓国側施設「平和の家」で会談し、北朝鮮が2月9日開幕の平昌五輪に代表団を派遣することや、軍事的緊張緩和のための軍当局間会談の開催で合意した。韓国側代表団が明らかにした。南北会談は2年1カ月ぶりで、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、初めて。

 韓国側は会談で「非核化に向けた対話再開が必要だ」との立場を表明。これが「非核化を協議」として韓国で報じられたことに、北朝鮮側首席を務める対韓窓口機関、祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長は会談の最後に「われわれが保有する核爆弾など最先端兵器は徹頭徹尾、米国を狙ったもので、同族に向けたものではない」と強く反発し、立場の違いも鮮明になった。核問題はあくまで米国に核保有国だと認めさせる問題だと強調し、米韓を引きはがす狙いがのぞく。

 9日夜には、五輪の成功に向けた積極的協力をうたった共同報道文を採択。北朝鮮が高官級代表団や選手団、応援団に加え、芸術団やテコンドー演武団、記者団を派遣することが盛り込まれた。韓国側は必要な便宜を保証するともした。

 韓国側は会談で、合同入場行進も要請した。北朝鮮側の現地視察など、派遣の細部は実務協議でつめる方針。高官級会談を含め、交流の活性化も確認した。

 韓国側は2月の旧正月を契機とした南北離散家族の再会事業に向けた赤十字会談も提案したが、報道文には記載されなかった。

 北朝鮮側は、米韓の合同軍事演習の延期方針を評価し、中止を求める立場を改めて説明した。

 北朝鮮側が黄海の軍当局間の連絡ルートを復旧したことも明らかになった。

 韓国側首席は趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相が務めた。代表団は南北双方5人ずつで、五輪担当部署の次官らを配置した。

最終更新:1/10(水) 10:01
産経新聞