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【バレー】パナソニック 今村貴彦・久原翼・兒玉康成(前編)ユニバーシアードを振り返って 久原「いいプレーはどちらにも歓声が上がり、やりがいがあった」

1/10(水) 11:42配信

バレーボールマガジン

3位決定戦は、選手もスタッフも一体感があった

ユニバーシアード2017で見事銅メダルを獲得した日本男子チーム。パナソニックに所属する今村貴彦選手、久原翼選手、児玉康成選手にお話を伺いました。大会のことを振り返っていただき、メダル獲得の要因や、今後に向けて活かすことなど。(取材は1レグの序盤に行われました)前後編でお送りします。

*ユニバーシアード台北大会の試合はこちらのリンクhttps://livestream.com/FISUからご覧いただけます。ただし、男子バレーボールの銅メダルマッチだけはありません。

――ユニバーシアード銅メダル、改めておめでとうございました。改めて、銅メダルを獲得できた要因についてお聞かせください。

久原翼(以下久原):ユニバか…懐かしいな。

兒玉康成(以下兒玉):楽しかったね。

今村貴彦(以下今村):ちょっと待って下さいね…思い出します。あの大会のときのことを。

兒玉:(メダルの要因は)一番は、チーム全体でいい意味で仲がよかったので、何をするのでもコート内外に関わらず、ひとつの目的に向かって同じ方向を向けていました。そこは、即席チームにしては、大きいポイントだと思います。

久原:兒玉が言ったのが一番大きいのですが、他にも一人一人の役割を果たせていたのが、一番の要因かと思います。コートの中の選手もそれ以外の選手も、それぞれの役割を果たせていました。

今村:スタッフとの信頼関係が強かったと思います。僕自身(松永)理生さん(中央大学監督・ユニバーシアードコーチ)が信頼出来るスタッフでしたし、監督の松井先生(早稲田大学監督・ユニバーシアード監督)も、大学のときから声をかけてもらって、よく話してくださった。初日からすると、最後の3位決定戦の方がすごく選手もスタッフも一体感があったので、とれたメダルだったと思います。

意味のある銅メダル

――改めて、お互いにお互いの紹介をしてください。今村選手が久原選手を、久原選手は兒玉選手を、兒玉選手は今村選手を。

今村:翼とはユースやジュニアのカテゴリから一緒ですけど、かなり面白い。発する言葉ひとつひとつで、しっかり笑いをとってくる。そういう面で、僕が落ち込んでいる時とか笑わせてくれるので、助かります。そういうことができる選手です。

久原:彼は、まわりからもムードメーカー的に思われていて、実際に本当に、練習中から雰囲気をあげてくれたりするので、そこは周りも信頼しています。それだけじゃなくて、しっかり考えてもいるんです。実は(ここで兒玉選手が「実はなのかよ!」と突っ込む)、両方できるんです。自分にはないなと思います。あと、実はすごくせっかちです。

兒玉:せっかちかな?

久原&今村:せっかちだね(笑)

兒玉:ヒコさんとは、高校1年生から地元九州の合宿で一緒にやっていて、すごく長い8年とかの付き合いなんですけど、それを感じさせないくらい毎日新鮮で、お互い刺激しあえる仲です。コートの中にヒコさんがいると相乗効果じゃないですけど、熱く戦えるというのは大きいし、外でも引っ張ってくれますね。ユニバーシアードは、このうちの誰が欠けても銅メダルには繋がらなかったかなというのはあって、この3人がいたから、やりやすかったですし、よかったです。

――大会を通して、それぞれ印象に残っている試合、シーンを教えて下さい。複数あげてくださって結構です。

今村:僕はブラジル戦フルセットまでいって、第5セット14点目で、(山口)頌平がトスをあげてくれたのに、ミスをしてしまったんですよ。そのまま2点とられて負けてしまって。その時に、あと1ポイントでも落とすと、予選グループを通過できる1位2位にはなれなくなってしまいました。そこからスイッチを入れ直して、次の台湾戦に向けて自分の中の闘志を上げました。ブラジル戦がなかったら、逆にそういうスイッチは入らなかったかもしれません。その1点のミスから、ちょっと切り替えて気合を入れ直しました。

久原:特にこれっていうのはなくて、全部厳しい、ぎりぎりの戦いをなんとか勝っていったという感じでした。ヒコさんが言うように、ブラジルに僅差で負けて、「もう1位2位にはなれないかもしれない」という状況になったときに、もうひとつチームが団結できました。全体で見れば、そこがすごいターニングポイントだったかもしれません。やっぱりブラジル戦かなと思います。

兒玉:ロシア戦が終わって、高さという部分で、日本やアジアにない高さを味わった時に、「自分たちがどういうバレーで点を取っていくか」ということで、みんながバラバラになりかけました。次の日の銅メダルマッチの朝に、ミーティングで自分たちがどういう風に点を取っていくのか、どういう風にユニバでの集大成を見せるのかを話し合ったときに、みんなで「ガチッ」ときました。「これ、本当にいいチームだな」と感じて入れたのが、3位決定戦でした。大会を通していろいろ吸収したこと、練習もそうですし、いろんな思いが詰まって3位決定戦決を勝てたと思います。優勝した瞬間……優勝じゃないや(笑)でも、そのぐらいの気持ちだったんです。メダルが獲れたというのが、次またこういう大会でメダルを獲りたいという思いにもつながりました。このチームでこのメダル(の色)だったけど、これを獲れたというのはすごい意味を感じたので、本当に思い出深い嬉しい場面でした。

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