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素晴らしい…1500年の時を越え、国宝の金錯銘鉄剣を復元 実物と見比べ楽しんで さきたま史跡の博物館

1/10(水) 10:30配信

埼玉新聞

 埼玉県行田市埼玉の県立さきたま史跡の博物館は、国宝の稲荷山古墳出土金錯銘鉄剣(きんさくめいてっけん)を忠実に再現した復元品を、実物と並べて特別公開している。現代の名工たちにより、1500年の時を越えてよみがえった古代の輝きに、来館者からは感嘆の声が上がっている。

 実物の金錯銘鉄剣は1968年、埼玉古墳群(行田市)の稲荷山古墳から出土。後の調査で、剣身の両面に金線を埋め込んだ計115文字の銘文が発見され、83年に他の出土品と一括して国宝に指定された。銘文は古墳時代の刀剣としては最長。「辛亥(しんがい)年」(西暦471年)、雄略天皇と思われる「獲加多支鹵(ワカタケル)大王」などの文字が刻まれ、日本の古代史を解明する上で重要な資料となっている。

 復元品は古代刀剣研究の進展を目的に、刀匠や刀身彫刻師、研師らが、大きさや形状、銘文の象眼(表面を彫って金や銀などの材料を埋め込む技法)、研ぎ方まで忠実に再現した。制作は2007年2月から始まり、13年7月に完成、同年11月に県に寄贈された。同館は「実物と復元品を見比べ、制作された当時の鉄剣の姿を想像しながら楽しんでほしい」としている。

 上尾市から親子で訪れたパート阿部紀代美さん(44)は「復元できる技術がすごい。日本の職人はやはり素晴らしい」と感心していた。

 展示は2月18日まで。休館日は月曜日(2月12日は除く)。観覧料は一般200円、高校生・学生100円、中学生以下・障害者手帳所持者は無料。問い合わせは同館(電話048・559・1181)へ。

最終更新:1/10(水) 10:30
埼玉新聞