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ヤマハ、ライダー争奪の”マネーゲーム”過激化を懸念。全6メーカーの協力求める/MotoGP

1/10(水) 18:03配信

motorsport.com 日本版

 ヤマハのチーム代表を務めるリン・ジャービスは、ファクトリーに所属するライダーの奪い合いによる、”マネーゲーム”を避けるために何か行動を起こす必要があると訴えている。

ドゥカティへの移籍で、MotoGP最高給の約1400万ユーロ(約18億4400万円)を受け取っているとされるロレンソ

 MotoGPに参戦している6メーカー所属のライダー計12人全員が、現在締結している契約の終了期限を2018年末に迎える予定となっているため、今年の早い段階で2019年以降の契約についての交渉が進められていくはずだ。

 2014年の時点で、チャンピオンシップに参戦しているファクトリーチームはホンダとヤマハ、ドゥカティの3つに過ぎなかったものの、その後スズキとアプリリア、KTMがファクトリー参戦したことでその数が6つに倍増することとなった。

 ジャービスは、メーカーの参戦増によってトップクラスのライダー獲得競争はかなり熾烈になってきており、コストが”制御不能”の状態となるのを防ぐために、6メーカーが協力しなければならないと考えているようだ。

「6つのメーカーすべてにとっての懸念事項だ」

「最終的にどのメーカーも成功を収める必要があるため、それぞれのプロジェクトから最大限のパフォーマンスを絞り出せるトップライダーを確保しなければならない」

「3つのメーカーがライダーの獲得を争うのと、6つのメーカーがそうするのとでは状況が違ってくる」

「ライダー市場の高騰を抑えて意義のあるものに保てるかどうかは、我々がどうにかして協力できるかにかかっている。我々メーカーは競い合う立場なので、簡単なことではない」

「将来的に、ライダーの獲得競争がかなり激しくなっていくことは間違いないと私は考えている」

KTM、”スーパースター”獲得に興味なし

 2017年からMotoGPへのファクトリー参戦を開始したKTMは、レッドブルの支援もあり急速に進歩を遂げ、アプリリアよりも多くのポイントを獲得した。そのため、2019年にはトップライダーの獲得を検討しているのではないかとの推測もある。

 しかし、KTMのモータースポーツ・ディレクターのピット・バイラーは、スーパースターと契約するのではなく、Moto2クラスやMoto3クラス、そしてレッドブル・ルーキーズカップにまたがる自分たちの育成プログラムの中から、才能のある若手を発掘することに集中したいと主張した。

「現在、どこからかスーパースターを見つけてこようとは考えていない」

「我々は、自分たちのライダー育成プログラムに取り組んでいる。6メーカーがライダーを獲り合っているのだから、若いライダーにチャンスを与え、将来のスターを育てることが重要だ」

「新しいライダーを連れてくるために、我々はこのパドックで何年も仕事をしている。それが今後、我々の役にも立つことを願っている」

Chris Stevens