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「将来、面白い漫画は読めなくなる」違法サイトにDr.コトー作者も怒り! ケンコバ「アダルトビデオも絶対に購入を」

1/10(水) 16:09配信

AbemaTIMES

 コミケに出展した同人誌が違法サイトにアップロードされている状況に対し、怒りの声が上がっている。Twitterの「モーメント機能」には、漫画家や編集部の「正直明らかに売り上げに影響出ています。このままだと違法サイトのせいで漫画がこの世から無くなります(有名出版社編集部)」「漫画・出版界を衰退に追い込む巨悪だ!(漫画家)」といった苦情がまとめられている。

 問題となっているサイトは『漫画村』で、週刊誌から単行本にいたるまで様々なジャンルの漫画が違法にアップロードされており、検索がしやすく、見開きか1ページごとかを選択できるなど、利便性の高さも相まって月に7000万人が閲覧しているというデータもある。ユーザーたちからは「ダウンロードの鬱陶しさがない」「ジャンルごとの区分けが明瞭で見やすい」「電子書籍媒体は漫画村を丸パクリしたほうがいい」といった声も上がる。

 高橋裕樹弁護士によると、漫画村は知的財産権の侵害で違法であり、訴えられると10年以下の懲役または1000万円以下の罰金が科せられる可能性があるというが、運営者はサイト内で「画像の保管元は漫画村と一切関係ありません」と説明、他者がアップした画像をまとめているだけとし違法ではないと主張している。

 ドラマ化もされた人気漫画『Dr.コトー診療所』の作者・山田貴敏さんは、AbemaTV『AbemaPrime』の取材に「盗っ人猛々しい」と怒りを露わにする。山田さんの作品も違法にアップロードされており、「悔しい。僕みたいに休筆している人間にとっては、電子配信が生活の糧だ、どうりで『アクシデンツ』の電子書籍の契約が来ないと思った。」と話す。

 「正直に言うと、僕や仲間たちは食えちゃっているので、このことについて強く言うヤツはいないが、電子書籍で出すと言われた若手作家たちにロイヤリティーが入ってこない。“連載貧乏“というやつになってしまう。そうなると“漫画家って食えないもんなんだ““漫画家を目指すのはバカバカしいから止めよう“ということになっていく。違法アップロードをしたり、それを読んだりするのは才能を摘むということ。将来、面白い漫画は読めなくなる」。

 対策について山田さんは「言い方は悪いが、見せしめがないと誰も止めないと思う。日本では漫画が軽視されているために対策が遅れているとも思う。ヨーロッパではもっと高い地位にいる漫画家もいるし、ヨーロッパで売れたから国も認めざるを得ないという感じだ」と話す。また、「ここでこういうことを言うのは正しいかわからないが、意外にも出版社の方や編集者が紙媒体にしがみついているのが現状だ。どうしても電子書籍に距離を置きたがるところがある。“紙媒体は衰退しているが、なくなりはしませんから“という言い方をする。確かに見開きで見た時は電子書籍よりも紙の本の方がいいとは思うけれど、もうちょっと出版社が電子書籍寄りにいかないと、本気の対策にならない」とも指摘した。

 その上で「無料ダウンロードしている方には知ってほしいのは、僕がコトーを描いた時も1年くらい前から取材をして、やっと実になって単行本になる。農家が天塩にかけて育てた作物を勝手に抜いて『そこに生えているんだからいいじゃないか』と言っているのと一緒で、僕らの結晶を全部タダで持っていって無駄にしているということだ」と訴えた。

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最終更新:1/10(水) 16:15
AbemaTIMES