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京都で、ゴッホと日本がテーマの展覧会

1/10(水) 7:00配信

Lmaga.jp

19世紀後半のフランスで活躍した画家、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)。 彼の展覧会『ゴッホ展 巡りゆく日本の夢』が、1月20日から「京都国立近代美術館」(京都市左京区)で始まります。

【写真】ゴッホの油彩画による浮世絵の模写作品「花魁(溪斎英泉による)」

今もなお世界中で愛されている彼の作品と生涯には、日本が大きな影響を与えています。またゴッホの作品も、日本の芸術家や知識人に深く愛されました。その相互関係を探るのが本展です。ゴッホは1869年にオランダからパリに移り住みました。当時のパリはジャポニスム(日本趣味)の最盛期で、画商ビングの店で大量の浮世絵を見た彼は、その鮮やかな色彩や芸術性の高さにたちまち魅了されます。実際、彼の作品のなかには、油彩画による浮世絵の模写や、浮世絵の構図を拝借した作品が見られます。また彼は日本を理想郷と見なして憧れ、明るい陽光で知られる南仏アルルに日本を重ね合わせて移住しました。

日本では大正時代に雑誌『白樺』などを通じて彼の作品と生涯が知られるようになり、芸術家や知識人を中心に熱心なファンも現れました。1920年代にはフランスのオーヴェール=シュル=オワーズにある彼の墓を巡礼する人までいたほどです。このようにゴッホと日本の間には、切っても切れない関係があるのです。

本展では、ゴッホの油彩画やデッサン約40点と、関連する浮世絵版画、オーヴェール巡礼に関する豊富な資料などを展覧し、彼と日本の相互関係を掘り下げます。ゴッホ作品の新たな魅力、また彼の作品に潜む「日本」を発見する絶好の機会です。

文/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:1/10(水) 7:00
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