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カナダのオズモンド 一日中スケートをして家で泣く

1/10(水) 8:00配信

日刊スポーツ

<他国のライバルたち(3)>

 平昌(ピョンチャン)五輪開幕が1カ月後に迫ってきた。日本勢は06年トリノ五輪金メダル荒川静香以来4大会連続のメダルに向けて出陣する。今シリーズは「他国のライバルたち」と題して、男女シングルの注目選手を紹介する。第3回はケイトリン・オズモンド(カナダ)。

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 カナダ女子のエースは、ダイナミックなジャンプが最大の武器だ。メドベージェワらロシア勢のように手を上げたりしない。とにかく高く、遠くへ。そのシンプルさが、見るものの目を奪う。ジャンプの回転は、一般的な反時計回りではなく、少数派の時計回りだ。

 「若い頃から大きなジャンプが得意だった。跳ぶ距離をコントロールすること、いつも同じタイミングで跳ぶことを心掛けている。早すぎないように、ね」

 3歳年上の姉ナターシャに憧れて、3歳でスケートを始めた。姉は国内トップレベルの選手だった。「パッションがある選手だった。彼女のように滑りたい。いつもそう思っていた。姉が私のアイドルだった」。他のスポーツ歴はなく、フィギュア選手の多くが触れるバレエの経験もない。8歳で東海岸のニューファンドランド島からモントリオールへ、さらに10歳で西部のアルバータ州へ。よりよい練習環境を求めて、家族で引っ越した。「ジャスト、スケーティング。長時間、氷にいること。SPもフリーも1日で練習してる。そして家で泣いているの」とにこっと笑う。

 決して順調な道のりではなかった。14年ソチ五輪は団体銀メダルに貢献したが、女子シングルでは13位に沈んだ。五輪後は足首の骨折などけがに苦しんだ。16年世界選手権で初の表彰台となる銀メダルを獲得して、飛躍のきっかけにした。

 今季はメンタルトレーニングにも力を入れて、GPファイナルでは初の3位に入った。「ファイナルで初の表彰台は意味がある。この自信を持ったまま取り組んでいきたい」。国際スケート連盟公認の自己ベストは合計218・13点。世界歴代では現役選手4番目。同3番目で日本のエース宮原とわずか0・20点差につけている。【益田一弘】

 ◆ケイトリン・オズモンド 1995年12月5日、カナダ生まれ。3歳で競技を始める。12年世界ジュニア選手権は10位。14年ソチ五輪団体銀、個人13位。GP通算2勝。16年世界選手権銀、17年GPファイナル3位。自己ベストはSP77・04点、フリー142・34点、合計218・13点。趣味は読書。身長165センチ。

最終更新:1/10(水) 10:45
日刊スポーツ