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自ら希望の入寮増加 小松・松東中の冬季寄宿舎「睦習館」

1/10(水) 1:50配信

北國新聞社

 小松市松東中の冬季寄宿舎「睦習館(ぼくしゅうかん)」で9日、今年の入寮式が行われ、1~3年生27人が親元を離れる集団生活をスタートさせた。50年前、冬場の通学が困難な生徒のために始まった季節寄宿舎だが、近年は規則正しい習慣が身に付き、勉強にも集中できるとして、通学に支障がない生徒が自ら参加を希望する例も増えている。

 睦習館は県内小中学校唯一の冬季寄宿舎で松東中の校舎隣にある。同校では毎年3学期に希望する生徒が宿泊する。2015年度に17人だった入寮生は、16年度に24人、今年度は27人と増えている。

 睦習館では午前6時40分の起床から午後10時20分の消灯までスケジュールに沿って行動する。3、4人ずつ同じ部屋で寝泊まりして学校に通い、掃除や食事の配膳、洗濯なども生徒自ら行う。学習時間も定められている。約1カ月の寮生活ではスマートフォンや漫画の持ち込みは禁止だ。

 同校によると、睦習館での生活は、スマホいじりやテレビ視聴の「誘惑」から離れられるだけでなく、規則的な生活サイクルや学習習慣が身に付く。友人や先輩後輩と寝食を共にすることで、絆を深められる魅力もあり、親の希望ではなく、生徒自らが成長のきっかけにしたいと参加することが多くなっているという。

 中山間地に位置する松東中では1968(昭和43)年、雪の多い時期に通学が困難となる生徒のために冬季寄宿舎が開設された。現在は自宅からの距離に関係なく睦習館に入ることができる。同校は市内全域から通学できる「広域通学モデル校」で、校区外から入寮する生徒もいる。

 9日に行われた入寮式では、八十山修校長らが生徒を激励した後、指導役を担う舎監2人が紹介された。引き続き、入寮生や教員らが昼食を味わった。

 今年の入寮期間は2月16日までで、寮長の打本唯人さん(3年)は「寮生活はとても貴重な体験。一人一人が自律性を持ち、集団生活でのルールを守って自分磨きの最高の場にしたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:1/10(水) 1:50
北國新聞社