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米ベンチャーキャピタル投資が活況、ドット・コム・ブーム以来の規模

1/10(水) 15:51配信

Bloomberg

米国におけるベンチャーキャピタル(VC)企業の投資額が、ドット・コム時代以来の最高水準に達した。

調査会社ピッチブックによると、米国のVC企業は2017年に8000社余りに対し合計840億ドル(約9兆4330億円)を投じた。シリコンバレーやテクノロジーの中心地にこれほどの資金が前回向かった時は、多くのVC企業が2000年代初期のドット・コム・バブルの崩壊で損失を被った。ただ今回はこうした事態が起こる可能性ははるかに低そうだ。

ピッチブックの創業者、ジョン・ガバート最高経営責任者(CEO)は発表資料で、「投資額はドット・コム時代に匹敵するものの、VCの生態系は健全なようで、さまざまな力学に突き動かされている」と指摘。 「消費者から高い支持を受ける成熟段階の企業は、大規模なファイナンスを求めている」と述べた。ピッチブックによると、評価額が10億ドルを超えるユニコーンと呼ばれる企業は190億ドル余りの資金を調達し、過去最高を更新。昨年の大規模案件では、配車サービスのリフトが2回にわたる調達で合計25億ドル余りを集めたほか、シェアオフィス運営のウィーワークがソフトバンクから30億ドル調達、テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏率いるスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズは4億5000万ドルを集めた。

もっとも、投資家にとってマイナス面もある。多くの企業で非公開にとどまる期間が長くなっており、資金回収が難しくなっていることだ。ピッチブックの発表資料によると、資金回収した企業の数は3年連続で減少しており、2011年以来の低水準だった。

原題:Venture Capital Investing Hits Highest Since Dot-Com Boom (1)(抜粋)

Julie Verhage

最終更新:1/10(水) 15:51
Bloomberg