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花咲く植物と「誤解」=クロムヨウラン―神戸大など

1/11(木) 0:09配信

時事通信

 神戸大の末次健司特命講師らの研究グループが、「クロムヨウラン」として知られるラン科の植物が、実際は「トサノクロムヨウラン」という別の植物だったとする論文をまとめた。クロムヨウランはトサノクロムヨウランと違い、開花しない特徴がある。論文は11日付の国際科学誌ファイトキーズ電子版に掲載された。

 キノコに寄生するクロムヨウランは宮崎県などに分布。つぼみのまま自家受粉し実を付ける。1931年に和歌山県上富田町で採取されて命名された時の論文には、花が開かないと書かれていた。

 トサノクロムヨウランもキノコに寄生するが、幅3センチほどの花が咲く。81年に高知市で名付けられたが、論文からは特徴が分かりにくかったほか、花を咲かせる方がクロムヨウランとして図鑑に掲載されるなどし、誤解が広がったという。

 光合成をせずに寄生する「菌従属栄養植物」の分類を進める研究グループが再調査し、咲かない種が本当のクロムヨウランだと突き止めた。

最終更新:1/11(木) 0:14
時事通信