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高校野球大改革!タイブレーク実施拡大、ほぼ全公式戦で適用へ

1/11(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 日本高野連は10日、今春のセンバツ(3月23日開幕、甲子園)から導入することが決まっているタイブレークを、夏の全国選手権大会や地方大会でも一律に採用することを決めた。延長十三回無死一、二塁から開始し、試合の決着がつくまで繰り返す。決勝だけはこれまで同様に延長十五回まで行い、同点の場合は引き分け再試合(再試合ではタイブレークを適用)とする。全国大会から都道府県大会まで、ほぼ全ての公式戦でタイブレークが実施されることになる。

 3月23日に開幕するセンバツから導入されることが決まっていた、タイブレーク制度。100回記念となる今夏の全国選手権大会や地方大会でも、採用されることになった。高校野球は歴史の転換期を迎える。

 詳細も決まった。延長に入り同点の場合、十二回までは九回までと同様に無死走者なしからイニングが始まるが、十三回からは無死一、二塁の状態から、継続打順で続行。試合の決着がつくまで繰り返す。地方大会を含め、決勝だけはこれまで同様に延長十五回まで行う。同点の場合は引き分け再試合とするが、再試合ではタイブレークを適用する。

 日本高野連の技術・振興委員会が取りまとめていた原案では、決勝でもタイブレーク採用としていた。昨年10月に各都道府県連盟に対して行ったアンケートでは「決勝は例外にしてほしい」という意見が7割以上。竹中雅彦事務局長は「アンケートの希望に沿った形で決めた。現場の心情を重視した」と説明した。

 さらに、十五回で決着しない場合、そのまま試合を続行するが、1人の投手が登板できるイニング数は15イニング以内を限度とすることなどが定められた。

 タイブレークの導入については、選手の健康管理や大会日程の円滑な消化といった観点から、日本高野連が2014年から是非を議論。昨年9月、今春センバツでの導入を決定後は、意見調整を図ってきた。

 延長十三回からのタイブレーク導入は、勝敗決着の形をなるべく崩したくないという日本高野連側の配慮がうかがえる。過去10年間で見ると、センバツは35試合が延長戦となり、そのうち26試合が十二回までに決着。夏は43試合の延長戦で十三回以降までもつれたのはわずか1試合。春夏合わせて、約87%の試合が十二回までに決着している。全国一律で制度化することで、地域の違いによる不公平感が生じる可能性も排除した。

 一方で、甲子園大会の過密日程や投手の投球過多という問題は、クリアされないままだ。竹中事務局長は「これで終わりということは絶対にない。投手の投球回数の制限なども将来的には考えていかないといけない。だが一度、タイブレークでどれだけの効果があるのか見てみたい」と今後も改善点があれば、取り入れる方針を明かした。