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「もう私の時代は終わった」「『相棒』だってよく分かんない」 橋田寿賀子さんが語るホームドラマと家族

1/12(金) 7:03配信

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 脚本家の橋田寿賀子さん(92)は、話題になったドラマを数多く生み出しました。豊臣秀吉の妻の目線で歴史を描いた「おんな太閤記」や、最高視聴率62.9%を記録した「おしん」、足かけ21年にわたって放映された「渡る世間は鬼ばかり」……。直近では、2013年のTBS系ドラマ「なるようになるさ。」で、現代的な「家族」のテーマを取り上げました。しかし、「もう私の時代は終わりました」とも話す橋田さん。半世紀以上もの間、描いてきたホームドラマや家族について、思いを語ってもらいました。(構成・朝日新聞記者、藤田さつき)

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普通の夫婦げんか、みんな喜ばない

 「なるようになるさ。」は、血のつながりのない人同士がどう結びついていくのか、というストーリーです。

 「家族は、義務みたいのが入るからね。これをやってあげなきゃ親になれないとか、娘の責任だとか。肉親の義務や負い目に縛られるとつらくなりますよね。友達は嫌なら別れればいいんだもん。それでも一緒にいるのはいい友達。ある意味では家族より信頼できるんじゃないかと私は思ってるんですけど。でも書いてみてどうかな……うまくいったかどうか」

 連続もののホームドラマは、それを最後に書いていません。

 「ダメです。もう私の時代は終わりました。事件がないとダメよね、今は。『陸王』は企業ものだから私の世界じゃないし、『監獄のお姫さま』みたいな珍しい話もある。普通のホームドラマないでしょ? 『ドクターX』みたいのが視聴率高い。ああいう英雄が欲しいのかもしれない。普通の夫婦げんかなんか書いても、みんな喜ばないんじゃないでしょうか」

 「私は人殺しと不倫は書かないと決めているの。だんだん枠が制約されて、もう書くもんがなくなりました。前は、うちにもあんな問題があるね、こういう風に解決するんだとドラマを見る人があった。今はそんな風じゃなくて特殊なんですよね。どこの家にもある問題じゃないものがドラマになってる。今の時代、難しくなりました。『相棒』だって難しくなってよく分かんないもん」

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最終更新:1/12(金) 10:22
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