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【スキーHP】渡部由梨恵が夫・暁斗と歩むビクトリーロード

1/11(木) 11:01配信

東スポWeb

【平昌五輪カウントダウン(2)】フリースタイルスキー・ハーフパイプ(HP)女子の渡部由梨恵(28=白馬ク)はノルディックスキー複合の渡部暁斗(29=北野建設)と夫婦での平昌五輪出場を目指す。元アルペン選手の渡部由にとって、HPは別世界だった。しかしその魅力に取りつかれ、ソチ五輪銀メダリストの夫からの刺激も力に変えて、トップクラスに成長。昨年12月のW杯(中国)では自己最高の2位と躍進した。夫と別々に歩んできた道が平昌五輪で交差し、メダルへのビクトリーロードとなるか。

 ――HPの前はアルペンの選手だった

 渡部由:スキー自体は3歳から乗ってますけど、アルペン競技を始めたのは6歳からです。HPは早稲田大学を卒業した2011年の春からですね。以前パイプをやっていた三星マナミ選手(33)の映像を見たのが一番のきっかけでした。マナミさんも、もともとアルペン競技をやっていた方。私の姉と同期で仲が良くて、そういう自分と関係のある人が違うスキーの世界で活躍されているのを見て、やってみたいと思いました。

 ――実際やってみて

 渡部由:その時は競技として捉えていたわけじゃなくて、好奇心で「やってみたいな」と思ってやらせてもらったので、すごい楽しくて。「スキーの魅力がほかにもあったんだな」っていうのを十何年やってきて、やっと気づいたみたいな感覚はありました。

 ――怖さはなかった

 渡部由:最初はもちろん、怖いです。ただ、常に新しい技に自分が挑戦していかない限りは上にいけないのが目に見えて分かるので、自分が追いやすい。競うよりも、ジャッジのほう(採点)に寄せていく作業のほうが、もしかしたら好きだったのかもしれないなっていうのは今になって思います。

 ――競技を続ける上で大変だったことは

 渡部由:今は環境が整っていますが、始めた時は正式なコーチもいなくて、みんなそれぞれで気の合う仲間同士でグループをつくって遠征を回っていました。アルペンではメーカーなどが遠征を全部組んでくれていたので新鮮でしたね。チケット取ったり宿を選んだり、大会のミーティングに出たりとか、全部自分でやることに関しては大変だったけど、いい経験をさせてもらいました。

 ――HPの魅力

 渡部由:パイプに出ている子は、海外の選手も含めてみんないい滑りしたら「よかったね」とか言ってくれたり、こっちも言ったり、ライバルだけど割とすんなりたたえ合う。まだまだ発展途上の種目だからできることかもしれないですけど、私はそういう雰囲気自体が好きです。同じような恐怖感をみんな味わいながらも、でも、うまくいった時はすごい達成感とか、そういう気持ちもなんとなくみんなで分かち合える。アルペンだとそれをやっちゃうと、勝てない時もあるので。「自分が一番じゃなきゃ」っていう気持ちで滑るというか。

 ――早大で同級生だった渡部暁斗と14年に結婚。平昌は夫婦で目指す

 渡部由:あんまり「夫婦で頑張ろう」っていう話は本当になくて、それぞれがそれぞれに必死というか、自分の目標としているものをしっかり達成できるように、うまくやっていけたらいいよねっていう感じで私は思っています。

 ――2人で決めたルールのようなものは

 渡部由:ないですね。「お互いの邪魔をしない」ぐらい。そう言ってるわけじゃないですけど、そういう感じだと思います。

 ――夫婦で五輪に向かうメリットは

 渡部由:私の場合は多少なりとも影響はあると思います。彼は特にないと思いますけど(笑い)。トップで戦っている人が身近にいるのはすごいプラス。種目は違えど生活の仕方や考え方とか、全部マネはできないけど、マネできそうなことは吸収したいというか「ああ、そういう考え方もあるのか」と感じる時はあるので、それは少なくとも影響は受けている。それでより五輪に近づけているとか、そういうのはあるかもしれないです。地に足をつけて自分のことをしっかりやって、最終的にはお互い、納得いく試合ができたらいいなと思っています。

 ☆わたべ・ゆりえ 1989年1月12日生まれ。北海道・富良野市出身。旧姓山崎。3歳でスキーを始める。アルペン選手を経て2011年、スキーHPに転向。14年5月24日、早大時代の同級生でソチ五輪ノルディックスキー複合個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗と入籍した。17年世界選手権10位。

最終更新:1/11(木) 11:18
東スポWeb