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お米の全国コンテスト ななかいの里3人金賞

1/11(木) 6:00配信

茨城新聞クロスアイ

城里町のブランド米「ななかいの里コシヒカリ」の生産者3人が、コメのおいしさを競う「お米日本一コンテスト」(静岡県主催)で30位以内の金賞に輝いた。いずれもJA常陸の生産研究部会(会員22人)のメンバーで、3人同時金賞は4年ぶり。受賞者の一人で部会長の古滝初男さん(67)は「ななかいの名を一挙に掲げられ、感無量。ブランド価値の向上につなげたい」と笑みをこぼす。

受賞したのは初の金賞となる古滝さんと塩沢光三さん(76)、2014年以来となる小林克成さん(54)の3人。塩沢さんは「一度は取りたかった」、小林さんは「個人的には過去最高の食味値を出した」と声を弾ませる。

全国から約500点応募があり、昨年11月に審査が行われた。食味評価機器の計測で上位75点が決められた後、実際に食べて優劣を判断する官能審査で30点に絞られた。

部会員はこれまでも好成績を収めている。コシヒカリで11年に最優秀賞を獲得、14年まで4年連続でトップ30に入った。

同部会は06年から高品質のコシヒカリ生産を目指し、栽培法にこだわってきた。例えば、腐葉土など天然素材が原料の有機質肥料を中心に使い、農薬は極力控える。また、田んぼの水を小まめに切って稲が吸収する窒素分を抑制し、食味値を落とすタンパク質をカットする。

手間暇がかかり、通常の栽培に比べた収量は2割減だが、品質のために決して妥協しない。互いの水田を視察する機会も多く設けられ、切磋琢磨(せっさたくま)を続ける。

会員のコシヒカリは今季、食味値84以上のAランク米が従来の20%前後から45%まで増えた。古滝さんは「部会の底上げができている。その結果、3人も金賞を取れた」と分析。8月には日照不足があったものの、影響は少なく、小林さんは「天候不順も乗り越える力が各会員に付いてきた」と胸を張る。

同部会は今後、ななかいの里コシヒカリのブランド価値向上を狙う。取引価格は30キロ8750円(Aランク)で、1万円の大台に乗せるのが目標だ。古滝さんは「今回の成績をしっかりアピールし、消費者の関心を高めたい」と力強く語る。 (今井俊太郎)

茨城新聞社