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「島は演習場じゃない」 不時着の伊計住民怒り 米司令官発言

1/11(木) 10:04配信

琉球新報

 米軍ヘリが沖縄の民間地に相次いで不時着したことについて、ハリス米太平洋軍司令官が9日(日本時間10日)、「一番近い安全な場所に(ヘリを)降ろす措置に満足している」などと発言した。不時着のあった地元の住民や首長からは「島は軍事演習場じゃない」「住民をあまりに無視した発言だ」など、米軍の認識に怒りや批判の声が上がった。


 「冗談じゃないよ」。6日に米軍普天間飛行場所属のUH1Yヘリが不時着したうるま市伊計島の玉城正則自治会長は声を荒らげた。「島は軍事演習場じゃない。まだ占領意識があるんじゃないのか」と憤った。さらに「日本政府もだらしない。ちゃんと交渉しないのは怠慢だ」と述べ、抜本的な再発防止策を米国に強く迫らない日本政府の対応を批判した。

 伊計島に住む金城健さん(50)は、米軍機が上空を飛行するたびに不安を感じている。ハリス司令官の発言について「住民をあまりに無視した発言」と憤った。うるま市の島袋俊夫市長は「人の命は万国共通だ」と述べ、沖縄の人の命は世界のあらゆる国の人と同等との見方を示す一方、米軍の立場にも一定の理解を示した。

 8日、米軍普天間飛行場所属のAH1攻撃ヘリ1機が不時着した読谷村儀間自治会の知花辰樹会長は「理解できない」と不快感をあらわにした。同村の石嶺伝実村長は「一歩間違えれば重大な事故につながる状況で“安全にやった”と本当に言えるのか」と疑問を呈し、東村高江の米軍ヘリ炎上事故の例も挙げ、トラブルが相次ぐ事態の重大性に対する認識が欠けていると批判した。

 嘉手納町の當山宏町長は、相次ぐ米軍機のトラブルの背景には、米軍の認識の甘さがあると指摘。「なぜ不時着しなければならなかったのか、彼らが真剣に考えなければ事故はなくならない」と述べた。

琉球新報社

最終更新:1/11(木) 10:04
琉球新報