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弟子がジャージ姿で銀座闊歩 貴乃花親方は指導力不足も露呈

1/11(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 相撲協会には「服装規定」がある。外出の際は着物を着て、まげを結わなければならない。特に服装に関しては、新弟子のときから相撲教習所で嫌というほどたたき込まれるそうだ。

 違反した場合の罰則が明文化されているわけではないものの、だらしない格好で出歩けば協会や親方から口頭できつく注意される。相撲取りが日常的に着物姿で出歩いているのは、個人の趣味でもおしゃれでもない。外に出るときは、きちんとした格好をしなさいというルールがあるからなのだ。

 とりわけ伝統やしきたりを重視する角界で、あろうことか街中をジャージー姿で闊歩していた力士たちがいる。それも部屋の近くのコンビニまで、ちょっと買い出しに出掛けるというのではない。都内有数の繁華街である銀座を、堂々と歩いていたというのだ。

 それが1月場所(14日初日)を新三役で迎える貴景勝に、貴公俊・貴源治の兄弟――いずれも貴乃花部屋に所属している力士たちだ。

 5日に行われた横綱審議委員会の稽古総見に参加した貴景勝らは、春日野理事(元関脇栃乃和歌)から直接叱責された。それにしても、一体、どんな状況だったのか。

 年末の銀座で貴景勝らを目撃した人物が言う。

「銀座の繁華街、確か飲み屋が多い通りでしたね。ジャージー姿の集団を見かけることなんてまずないから、何かと思った。よく見たらお相撲さんだったので、ビックリした。しかもひとりは今度小結になった貴景勝でしょ? 談笑しながら歩いていたけど、ジャージーに運動靴というあまりにラフすぎる格好だったんで、いぶかしげに見ている人も多かった」

■理事会で解任提案された翌日の醜態

 銀座をジャージーでうろつく神経もどうかと思うが、何より問題なのはその日時。彼らが銀座を闊歩していたのは、昨年12月29日の夜だった。

 前日28日には師匠である貴乃花親方(45)が、臨時理事会で理事解任を提案されたばかり。よりによって、その翌日、師匠の顔にドロを塗るかのごとく、ルール違反を犯したのだ。貴乃花親方はただでさえ、世間から厳しい目を向けられている。そんな時期にジャージー姿で外出し、繁華街をブラブラするのがどういうことなのか、彼らにはわからなかったのか。それとも、それだけ師匠が軽んじられているのか。

 ある親方は「貴乃花親方の指導力不足でしょう」と、こう話す。

「服装については教習所でもそうだが、部屋でも師匠から厳しく指導される。若い頃、Tシャツ姿で買い物に出かけようとしたら師匠に見とがめられ、『なんだ、おまえ、引退するのか?』と、遠回しに皮肉を言われたこともありますよ。でも、貴乃花親方は角界でも数少ない、通い親方ですからね。自宅と相撲部屋が別の場所にあるので、四六時中、目を光らせるわけにはいかない。当然、親方がいない時間は力士の気が緩む。『どうせ師匠もいないんだし……』ということが積もり積もれば今回のようなケースにつながるし、師匠そのものが軽んじられてもおかしくない。だからこそ、通いの親方は普通の親方以上に弟子の言動には気を配らなきゃいけないんですが……」

 力士が服装規定に違反した場合、親方も協会から注意を受けるのが慣例となっている。例えば元大関の把瑠都はTシャツ短パン姿やジャージー姿で繁華街をうろつくこと数回、そのたびに師匠ともども厳重注意されてきた。貴乃花親方に関しては、執行部が厳重注意の電話をかけたとも、かけたけど応答がなかったともいわれている。いずれにせよ、親方自身も注意を受けるのは避けられない。

 貴乃花親方は理事失格の烙印を押された上、はからずも親方としての指導力不足まで露呈した。