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「総本家駿河屋」の新工場竣工に合わせパネル展示 和歌山大生企画、歴史など紹介

1/11(木) 7:55配信

産経新聞

 550年以上の歴史を誇る老舗和菓子メーカー「駿河屋」ののれんを受け継いだ「総本家駿河屋」(和歌山市)の新工場が2月、同市小倉に竣工(しゅんこう)する。竣工に合わせ、和歌山大学の学生らが駿河屋の歴史などを紹介するパネル展示を企画。老舗和菓子メーカーと和歌山の魅力発信に向け、若い力に期待が寄せられている。

 「総本家駿河屋」の前身は室町時代の寛正2(1461)年創業で、江戸時代に紀州藩の「御用菓子屋」として藩と密接な関係を築き繁盛した「駿河屋」。平成26年5月に経営破綻したが、27年3月に新会社がのれんを受け継いだ。

 今年2月に竣工予定の新工場はガラス越しに製造ラインを見学できるスペースがあるほか、駿河屋が製法を確立した「煉羊羹(ねりようかん)」や名物「本ノ字饅頭(まんじゅう)」などを紹介する展示パネルも設置される。

 さらに、和歌山大学にパネル展示の企画を依頼。橋本唯子准教授の「博物館実習I」を履修する学生10人が、同大学図書館(今月15~31日)と新工場(4月予定)での展示の企画に参加した。

 学生らはこれまで駿河屋にまつわる書籍や論文、新聞記事を調べたり、駿河屋の歴史や和歌山と駿河屋の関係について学んだりした。また、市立博物館(同市湊本町)の山下奈津子学芸員を招いて企画会議を実施。学生らは駿河屋の説明▽年表▽和歌山にとっての駿河屋-の3つのテーマで班に分かれ、パネルの内容について議論した。

 同社の河合正規総務部長は「学生たちの企画を通し、消費者が感じていることを知ることができる貴重な機会」と期待。和歌山大3年、石井美宇さんは「和歌山を代表するお菓子屋さんの展示を企画できることにワクワクしています。工場見学は小学生が中心と聞くので、分かりやすく『(駿河屋は)すごい』と思ってもらえるようなポップな展示にしたい」と話していた。

最終更新:1/11(木) 7:55
産経新聞