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小松、心晴れず…信頼してた先輩が薬物混入「ショック大きい」

1/11(木) 6:01配信

スポニチアネックス

 昨年9月のカヌー、スプリント日本選手権で飲み物に禁止薬物を混入されてドーピング検査で陽性となり、その後暫定的な資格停止処分を解除された小松正治(25=愛媛県協会)が10日、代表合宿中の石川県小松市内で取材に応じ、混入した鈴木康大(32=福島県協会)に対して反省を求めた。信頼していた先輩の“犯行”に深く心が傷ついたことも明かした。

 小松は言葉を選びながら「しっかり反省してほしいのが一番」と鈴木への思いを語った。慕っていた先輩からまさかの残酷な仕打ちだった。日本アンチ・ドーピング機構(JADA)に、一度は暫定的な資格停止処分を科され「東京五輪(への出場)は無理という絶望感があった」という。処分を受けて真っ先に相談したのが鈴木で、その際は「連盟の上の人に話したら」などの助言を受けた。パドルなどが窃盗されたこともあり、「(薬物を)入れられたのかなとピンときた。鈴木選手に限らず、周りを疑ってしまった」と振り返った。

 その後、鈴木の卑劣な行為が明らかになり、「最初に相談していたのでショックは大きかった」。鈴木の自白で潔白が証明されたことには「そこに関しては感謝しています。(自白がなければ)停止処分のままだった」と複雑な思いを明かした。

 前代未聞の今回の事件で「ドリンクから目を離した自分にも責任はある。まさか日本でこういうことがあるとは思わなかった」と危機管理の必要性を再認識した。一連の騒動の影響で「パフォーマンスは多少落ちている」。この日はプールで持久力強化などのトレーニングを約2時間行った。14年仁川アジア大会で銅メダルを獲得したホープは新シーズンの代表入りへ向けて3月の海外派遣選手選考会でレース復帰する見込み。本来の調子を取り戻すべく「(今後は20年の)東京五輪に向けて頑張りたい」と気丈に前を向いた。