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中国大気汚染対策の成果に偏り、北京は大幅改善 全土では小幅

1/11(木) 14:53配信

ロイター

[北京 11日 ロイター] - 環境保護団体グリーンピースが11日公表した報告書によると、北京市と周辺地域では昨年に大気の質が大幅に改善した一方、中国全体ではさほど改善がみられなかった。

鉱工業の拠点が北京から遠く離れた地域にシフトしたことが背景。石炭使用や鉱工業の生産活動への厳格な規制に加え、昨年の天候条件も北京一帯の大気の質改善につながった。

一方、中国全体の大気汚染レベルは昨年4.5%の低下にとどまり、2013年以降で最も小幅な改善だった。産業界が石炭やセメント、鉄鋼の生産を増やしたことが理由という。

また、中国政府が公表した各都市の大気に関するデータをロイターが分析したところ、政府の大気汚染対策の実施区域となった北京など28都市とそれ以外の地域では、大気汚染物質「PM2.5」の濃度に開きがみられた。

これらは、政府の大気汚染軽減策は成果が出ている一方で、改善度合いには偏りがみられ、全国的な改善には程遠いことを示している。

グリーンピースによると、昨年第4・四半期の北京の大気汚染レベルは前年同期比53.8%低下した一方、黒竜江省や安徽省、江蘇省の汚染レベルは急上昇した。

グリーンピースの東アジア担当者は「中国の国を挙げた大気汚染対策によって大気汚染レベルと健康リスクは大幅に低下したが、石炭や重工業を優遇する政策で大気汚染の改善が抑制されている」と指摘した。

最終更新:1/14(日) 7:10
ロイター