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CES会場の停電 Intelは新製品「Blackoutを紹介します」

1/11(木) 14:49配信

ITmedia NEWS

[AP通信] インターネットに接続された冷蔵庫やロボットやその他諸々の電子機器――。停電が発生した場合、こうした電子機器はどうなるのだろうか。

Netflixの展示(AP Photo/Jae C. Hong)

 1月10日、世界最大の家電見本市「CES 2018」に集まった何千人もの来場者たちには、こうした最新機器のバッテリー持続時間をテストするチャンスが与えられた。メイン会場となる広大なラスベガスコンベンションセンターの一部の展示室や通路で停電が発生したのだ。

 CESは毎年ラスベガスで開催されている世界最大規模のテクノロジートレードショーだ。その会場が2時間ほどの停電に見舞われた。停電の影響を最も受け、大勢が避難することになったのは、コンベンションセンターのセントラルホールだ。同ホールには、ソニー、Samsung、Intel、Qualcomm、LGなどの企業が展示ブースを設置している。サウスホールの一部の会議室でも停電が発生した。

 サウスホールに設置されたプレスルームでは、薄暗がりの中、何十人もの記者たちが静かに列をなし、仕出しのランチボックスを受け取った。天井に取り付けられた緊急用の照明と、バッテリー電源で作動するノートPCの明かりのおかげで、プレスルーム内は薄暗い状態が保たれていた。

 フランスの電気機器メーカーLegrandの製品エンジニア、リック・ローマー氏によれば、ワイヤレス給電の国際標準規格「Qi」を推進する企業コンソーシアムのブースでは、停電の影響は部分的なものにとどまったという。同コンソーシアムのブースはセントラルホールからサウスホールへとつながる場所に設置されている。停電中は薄暗がりの中、何百人もの来場者が同ブースの前を通り過ぎ、サウスホールに展示された超巨大画面テレビの方へと向かっていったが、その間、同ブースの展示の大半は明かりを確保できていたという。

 「私たちは運が良かった。延長コードを向こうに延ばしていたら、停電の影響を受けていただろう」とローマー氏は語る。

 主催者によれば、大雨による結露で変圧器に不具合が生じたことが停電の原因とみられるという。砂漠の都市としては珍しいことに、ラスベガスでは8日、9日と雨が続いていた。

 このハプニングを自社製品の売り込みに利用した企業もある。あるベンダーは展示中のバッテリーパックをみてもらおうと、来場者を自社のブースへと促した。Intelはこの事態を皮肉り、新製品の発表風に「Blackout(停電)を紹介します」というコメントを付けて、停電中の会場の様子をTwitterに投稿している。

 さらにTwitterでは会場内のスマートフォン充電スタンドの画像も多数ツイートされ、充電されないまま自分のスマートフォンをロックされてしまった人たちの不運をおもしろがるユーザーもいた。

 近いようでとても遠い。本来電気の自動販売機であるはずのものに自分のスマートフォンを捕らえられ、持ち主がその周りをそわそわと行ったり来たりしているというのは、とてもおかしな光景だ。もちろん、それが自分の身に起こったのでなければの話だが。
(日本語翻訳 ITmedia ニュース)
(C) AP通信

最終更新:1/11(木) 14:49
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