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近江鉄道日野駅改修、次は待合所 住民、町一体で再生プロジェクト

1/12(金) 7:55配信

産経新聞

 開業100年を超えた近江鉄道日野駅(日野町内池)の再生を目指そうと、地元住民や町が一体で取り組んでいるプロジェクトの第2弾が進んでいる。昨夏の第1弾では住民や鉄道ファンらから寄付を募り、駅舎改修に成功。1世紀を経て新たな日野駅に生まれ変わった。第2弾で目指すのは上りホームの待合所の改修。同町は「次の100年へ、引き続きご支援を」と話す。

 日野駅は明治33年開業。レトロな木造駅舎は映画の撮影に使われたこともあり、住民や鉄道ファンから愛されてきた。ただ、老朽化が激しく、簡易な駅舎への建て替えも検討された。

 その状況に、町民や町などが一体となって「日野駅利用促進活性化懇話会」を立ち上げ。町は約5千万円を予算計上するとともに、ふるさと納税制度やクラウドファンディングを活用して費用を募り、計7300万円で改修。昨夏に工事が完了し、秋にはカフェスペースを備えた観光案内交流施設をオープンさせるなど、新たな日野駅としてスタートした。

 第2弾のプロジェクトは11月にスタート。改修を目指す上りホームの待合所は昭和40年に建築。木造の外壁や屋根の傷みが激しく、解体して復元する方針。平成30年度中の完成を目指す。町は前回同様、ふるさと納税やクラウドファンディングで寄付金を募っている。

 町はふるさと納税で、新しい返礼品を用意。日野駅の旧駅舎を描いた切り絵作品を額に入れたもので、縦18・5センチ、横23センチ。額のフレームには駅舎の古材が利用されている。

 絵は東近江市の切り絵作家、岡浩●さんが描き、フレームは日野町の「北川木工」の職人が担当。日野町の伝統工芸品「日野椀」の技法を用いた漆塗りの技法で仕上げた。

 1万円以上の寄付者が対象。第1弾の返礼品では、明治31年にイギリスで製造され近江鉄道に納品されたレールでつくった文鎮が用意されたが、今回も引き続き用意している。

 クラウドファンディングのみ受付は2月25日まで。詳細は同町のホームページなどで紹介している。町企画振興課は「周辺の田園に溶け込んだ上りホームは、絵になる素晴らしさだと思う。今の風情のまま残していきたい」と話している。問い合わせは同課(電)0748・52・6552。

●=日へんに喜

最終更新:1/12(金) 7:55
産経新聞