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<工藤会上納金脱税>トップの個人所得否定 福岡地裁

1/11(木) 22:54配信

毎日新聞

 ◇金庫番「全て組の金」

 特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)の上納金を巡る脱税事件で、所得税法違反に問われた工藤会トップで総裁の野村悟被告(71)と金庫番で工藤会幹部の山中政吉被告(67)の第11回公判が11日、福岡地裁(足立勉裁判長)であった。山中被告は被告人質問で、検察側が野村被告の個人所得で課税対象と主張する口座の金について「すべて工藤会の金で野村さんは勝手に使えない」と反論し、検察側と全面的に対決する姿勢を示した。

 検察側は、工藤会が資金を三つの口座に配分し、そのうち一つが野村被告の個人口座で課税対象なのに申告せずに脱税したとしている。山中被告は3口座に資金を分配したことは認めたが、「口座を分けたのはペイオフ対策だ。金は野村さんや溝下さん(前総裁)が他団体と付き合うための公務費(交際費)だった」と主張した。

 検察側は、山中被告が残したとされるメモを根拠に口座の金が野村被告の愛人のマンション購入や親族らの生活費に充てられたと主張したが、山中被告は「一時的に立て替えただけだ」と反論。「野村さんは人様のお金と自分のお金の区別の付く方だ」と述べた。

 野村被告や前総裁の交際費を負担する理由については「会長は工藤会憲法において象徴と定められ、私たちの天皇は(野村被告と前総裁の)2人と思っていた。2人は北九州戦争(暴力団抗争)を収めるために尽力した」と持論を展開した。

 また、資金源とされる地元対策費(みかじめ料)については「支援者が工藤会の運営の足しにと持ってくる」と説明。検察側が「ゼネコンやパチンコ業者では」と追及したが、「うそを作られては困る」と声を荒らげた。

最終更新:1/11(木) 22:54
毎日新聞