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ひ孫への手作り贈り物「返して」 展示中になくなる

1/11(木) 8:35配信

福井新聞ONLINE

 手足に障害のある女性が作った工芸品が昨年12月、福井市役所で展示中になくなった。ひ孫の男の子へプレゼントするため思いを込めた作品で、手元に戻ることを願っている。

 作品は同市の伊藤よし江さん(76)が、昨年8月に生まれたひ孫のため2週間かけ丹精込め作り上げた木目込みの額装。縦約30センチ、横約20センチ。こいのぼりを題材に、すくすくと元気に育つよう願いを込め、手先の不自由さを物ともせず色鮮やかな絵画のように仕上げた。

 市は県身体障害者福祉連合会からこの作品を含む21点を借り受け、12月11~13日の3日間、1階の市民ホールで展示。最終日に片付ける際、伊藤さんの作品がなくなっていることが分かった。何者かに持ち出されたと判断し情報提供を求める紙を庁舎内に掲示、伊藤さんへ謝罪した。

 連絡を受けた伊藤さんは「まさかなくなるなんて」とショックを受け、障害者の社会参加の機会を奪うような出来事に「作者の苦労や思いを理解し、市役所に戻してほしい」と話している。

 市障がい福祉課は今後、作品1点ずつを固定する方針。作品に心当たりのある人は同連合会=電話0776(27)1632=まで。

福井新聞社