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酒井高徳は主将の責任が重荷に?なぜ絶対的な存在ではなくなったのか【海外日本人前半戦総括】

1/11(木) 14:10配信

GOAL

序盤の不調が響き…

酒井高徳(ハンブルガーSV)
前半戦結果:チームは今季も残留争いに巻き込まれ、自身もチームにおける地位が低下
チーム内序列:主力選手ではあるものの、絶対的な存在ではなくなりつつある
前半戦採点:60点
後半戦の目標:チームの残留と自身の定位置奪取
文=山口裕平

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今季も酒井高徳は主将としてハンブルガーSVを残留に導くべく奮闘している。しかし、前半戦のリーグ戦出場数は13試合と、累積警告による出場停止を除けばすべての試合に出場した昨季に比べるとチームにおける存在感に陰りが見えている。

昨季は酒井がシーズン途中にキャプテンに指名されるとチームは一気に調子を上げ、最終節で自動残留を掴んだ。今季もシーズン開幕前に改めてチームキャプテンに任命されると残留争いに巻き込まれないシーズンを目指したが、開幕を告げるドイツ杯1回戦で3部クラブに番狂わせを許してしまう。この試合は左SBとして先発フル出場した酒井だが、マルクス・ギスドル監督からそのパフォーマンスを問題視され、リーグ開幕戦ではスタメンから外されてしまった。

ドイツ杯での失態から今季も先行きが不安視されたハンブルクだったが、リーグでは開幕2連勝と好スタートを切る。しかし、その2試合を酒井はベンチから見守らなければならなかった。酒井は第3、4節で途中から出番を与えられると第5節から先発に復帰したが、対照的にチームは敗戦を重ねて下位に沈んでいった。

10月中旬からはボランチとしてプレーしていた酒井だが、年末の第15、16節では突如ベンチから試合を見守ることに。前半戦最終戦は右SBとして、負傷欠場のディークマイアーの穴埋めを務めたものの、ウィンターブレイクに行われた練習試合の起用を見ると、後半戦開幕はベンチで迎えることになりそうだ。

HSVで居場所を失った理由

なぜ酒井のチームにおける立場が厳しくなっているのだろうか?一つにはチームメイトのパフォーマンス向上が挙げられる。左SBでは、リオ五輪金メダリストとして期待されながらもなかなか実力を発揮できなかったドウグラスがチームにフィット。ボランチでもドイツU-21代表のユングに加えてスウェーデン代表エクダル、リオ五輪ブラジル代表ウォレスが安定したパフォーマンスを見せている。

その一方で、酒井はフォームを見失っている。ギスドル監督が酒井を主将に選出した理由の一つがその安定したパフォーマンスだったが、近頃はそれを発揮できていないのが現状だ。その原因が主将として背負う重圧にあるのは間違いない。昨季、主将として名門残留という重責を課せられた酒井は、終盤の残留争いの中で平常心ではプレーできないほどの重圧に晒され、もはや技術的な正確さを追求するのではなく、気持ちの強さで勝負せざるをえなかった。

そして、今季はその影響を引きずってしまっている。酒井と言えば、確かな技術と冷静な判断力で、ボールを奪いに来る相手を上手くいなすのが持ち味だった。だが、今季は単純な技術的ミスが目立ってしまっている。残留争いに巻き込まれているチームを率いなければならない主将としての重荷が、酒井のリズムを崩してしまっている。チームのことに気を配るあまり、自信のプレーに集中しきれていないのではないだろうか。

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最終更新:1/11(木) 14:10
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