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【ファッショニスタ必見!】有名テーラーが語る『キングスマン』にみる、英国ファッションの美学

1/11(木) 18:10配信

dmenu映画

隅々まで追求された英国紳士らしさ

スマートなスーツに身を包んだ英国紳士たちがみせる華麗なアクションが魅力の『キングスマン』。シリーズ第2作の『ゴールデン・サークル』ではアメリカ側のスパイ組織も加わり、両者のお里丸出しのファッション対決も見ものだ。そこで、有名セレクトショップの名物セールスパーソンにして大の映画マニアでもある森山真司に、本作の衣裳プロダクトのこだわりについてうかがった。

――「スター・ウォーズ」を筆頭にSF映画ファンのイメージが強い森山さんですが、『キングスマン』シリーズもお好きでしょうか?
森山 初めてマシュー・ヴォーン監督の作品を観たのは『キック・アス』(2010年)なんですけど、独特のヴィジュアルとアクションのセンスに強く惹かれましたね。一本目の『キングスマン』(2014年)は、日本公開前にSNSで予告篇を見て驚いた記憶があります。英国紳士の格好でキメたコリン・ファースが、パブの扉に鍵を掛けて“Manners maketh man.(マナーが人をつくる)”と言い放って絡んできた連中を倒していく映像を見て、「なんだ、これは?」と。高級テーラーを表の顔にしたスパイ組織という設定も、洋服屋としてすごく面白かったですね。

―― 英国紳士の服装に関するディティールについては?
森山 ネクタイの結び方ひとつを取っても、こだわりを感じました。ウインザーノットという結び方がありますよね。イギリス特有のワイドカラーに対して、その面積を埋めるように結び目をおにぎりくらいにでっかくする。これがイギリスの伝統的な結び方として世界的に誤って認識されてますけど、ウインザー公はそんな結び目にしてネクタイを締めていないんです。ほとんどシングルノットです。映画ではちゃんとシングルノットになっていて、さすがだと思いましたね。それだけでなく、靴はストレートチップ。オックスフォードとも呼ばれる内羽根式で、モーニングに合わせて履くこともできるフォーマルな靴です。ブローグとも呼ばれる外羽根式のウィングチップは、狩猟用のカントリー・シューズが起源なので、カントリーに対してのシティ=街中ではまず履かれないんです。そこもちゃんと押さえていますね。

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最終更新:1/11(木) 18:10
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