ここから本文です

慰安婦合意に韓国大統領「日本は心を尽くして謝罪を」 官房長官は「1ミリも動かす考えはない」

1/11(木) 10:50配信

西日本新聞

 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領は10日、年頭記者会見を行い、従軍慰安婦問題を巡る2015年の日韓合意に関し、「間違った結び目は解かなければならない」と指摘し、「日本が真実を認めて、被害者の女性に心を尽くして謝罪し、二度とそのようなことが起きないように国際社会と努力してはじめて、被害者は日本を許すだろう」と日本に追加の対応を迫った。

【画像】ブルーシートを掛けられ、在釜山日本総領事館前から撤去される少女像

 菅義偉官房長官は同日午後の記者会見で「政府としては日韓合意を1ミリも動かす考えはない」と強調し、追加対応要請には一切応じない方針を改めて示した。

 韓国政府は9日、合意について、日本が拠出した10億円を凍結して同額を韓国政府が充当する一方、日本に再交渉を求めないとする新たな方針を発表した。会見で文氏はこの方針について不満を示しつつも、「日韓が公式に合意した事実は否定できない」と述べ、昨年の大統領選で掲げた「再交渉を行う」という公約を事実上、撤回。「現実的に最善な方法を見つけなければならない」と理解を求めた。

 一方、凍結する日本拠出の10億円については日本政府、元慰安婦や支援団体と協議して「慰安婦問題の解決に向けて良い目的で使えるなら望ましい」と述べ、日本への返還を前提にしない考えも示唆。同額を韓国政府が立て替える方針については「韓国のお金であれば、被害者が受け入れやすくなる」と主張した。

 9日に南北当局者会談が実現した対北朝鮮政策では、国際社会と協調して非核化を目指すことを優先し、「当面は統一を望まない」と明言し、「(22年までの)大統領任期中に北朝鮮の核問題の解決を目指す」と強調した。その上で、北朝鮮が参加を表明した2月開幕の平昌冬季五輪を「南北関係の改善と朝鮮半島の平和への転機にしたい」と決意を語った。

=2018/01/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:1/11(木) 11:40
西日本新聞