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坂元裕二の「先憂後楽型」ドラマ『anone』(主演・広瀬すず)スタート!

1/11(木) 17:51配信

トレンドニュース(GYAO)

待ってました! 坂元裕二作品!
演出は、水田伸生、音楽は、三宅一徳。黄金のトライアングルと呼ぶべき、スーパートリオ。『Woman』『はなちゃんのみそ汁』に次いで、新たな芸術作品が始まった。
主演は、10代最強の女優・広瀬すず。
共演者は、田中裕子・阿部サダヲ・小林聡美・瑛太・火野正平と、実力派で個性的な俳優がそろう。キャスティングには、1ミリも妥協がない。

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■モザイクのような作品

映画を見ているようなカメラワーク。
持本舵(阿部サダヲ)が、病院の待合室で、診察を待っている。別の患者の世間話で始まるのだが、なんてことないせりふなのに、なぜか集中して見ている。開始2秒で、『anone』の世界に惹(ひ)きこまれている。
これぞ坂本作品の世界。

記憶に新しい、去年の『カルテット』もそうだった。スーッと入ってきて、いつの間にか逆転している。作品が自分の中に入ってくるのではなく、自分がその世界へ吸い込まれていくようだ。
大きなパズルを組み立てていくように、静かにストーリーが出来上がっていく。
色の合いそうなパーツを組み合わせて、切り取ったストーリーの切れ端が、いくつかできる。そして、その出来上がったグループは、それぞれ全然違う色なのに、あるところで急につながって“大きな絵”が広がる。

■奥行きを与える各パーツ

持本舵のカレー店は、舵の余命宣告を受け、お店最後の日の夜を迎えていた。そこへ現れた謎の女・青羽るい子(小林聡美)と舵には、共通点があった。それは“死”だった。
一方、辻沢ハリカ(広瀬すず)は、ネットカフェで偶然知り合った同居人と一緒に暮らしている。テレビで見ると、このシチュエーションは非現実的だが、実際には本当に住所不定のネットカフェで暮らす若者はいるのだ。
ハリカが8歳から12歳まで、祖母と暮らしていた森の中の家は、実は児童施設で、ハリカが自分を“ハズレ”と名乗る理由がそこにあった。
不登校や家庭の問題で、手に負えなくなった子供を裕福な親は、教育のためと言って施設に入れる。そして、そこで劣悪な環境での生活を強いられ、虐待されている子供たちがいる。中には、死亡してしまった実例すらある。そんな社会の裏の現実が、脳裏をよぎる。

ハリカの心のよりどころになっている、ネット上のチャット相手・“カノンさん”(清水尋也・しみずひろや)。闘病のため病院に入院しており、会うことはないがハリカの心に近い存在だ。
チャットは、現代の会話手段の中で、もっとも人工的な手段だが、このチャットをハリカとカノンさんの声でつぶやくことによって、単なるチャットの会話が、心の会話としてつながっている感じが、生々しくなる。

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