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30歳コストナー、抜群演技力で4度目五輪へ向上心

1/11(木) 8:00配信

日刊スポーツ

<他国のライバルたち(4)>

 平昌(ピョンチャン)五輪開幕が1カ月後に迫ってきた。日本勢は06年トリノ五輪金メダル荒川静香以来4大会連続のメダルに向けて出陣する。今シリーズは「他国のライバルたち」と題して、男女シングルの注目選手を紹介する。第4回はカロリーナ・コストナー(イタリア)。

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 20歳を過ぎれば「ベテラン」といわれる女子フィギュアスケート界で、30歳となった今もトップに居続けるまれな存在だ。169センチの長身で、優雅な滑りが特徴。06年に19歳で初出場した地元トリノ大会から3大会連続で五輪に出場し、14年ソチ大会で念願の銅メダルを獲得した。

 「ここまで来られた自分を誇りに思います」。昨年12月、名古屋で行われたグランプリ(GP)ファイナルのフリーを滑り終えた後、コストナーは柔らかな表情でこう話した。3年前、思いもよらないことが身にふりかかった。元交際相手で、薬物違反で資格停止となった08年北京五輪陸上男子50キロ競歩金のアレックス・シュバーツァー(イタリア)の検査逃れを協力した疑いが発覚。コストナーは関与を否定したが、15年1月、イタリア・オリンピック委員会から、1年4カ月の資格停止処分を科された。

 その後、処分が軽減され16年1月から試合出場が可能となり、16-17年シーズンに復帰。3季ぶり出場となった17年世界選手権では、以前と変わらぬ美しい滑りで6位入賞を果たした。復帰後、新たに指導を受けるのはプルシェンコら多くの名選手を育てたロシアの名将アレクセイ・ミーシン氏。体作りから、ジャンプなど基礎の技術を学び、持ち前の表現力との融合を目指している。

 今季は、トップ選手が得点源にしている3回転の連続ジャンプを跳ばないなど、技術点で差をつけられているが、その分、演技点では突出している。GPファイナルのフリーでは、10点満点中すべて9点台を並べ6人中トップの74・96点と高得点をマークした。コストナーには選手、プロスケーターら業界内でもファンが多いという。確実で滑らかなエッジ(刃)の使い方、曲に合わせた美しい体の使い方。動く教科書のような選手だ。それでも「練習でやってきたことは出せているが、まだまだステップにしかすぎません」。尽きることない向上心を胸に、4度目の五輪に向かう。【高場泉穂】

 ◆カロリーナ・コストナー 1987年2月8日、イタリア生まれ。4歳で競技を始める。06年トリノ五輪9位、10年バンクーバー五輪16位、14年ソチ五輪銅メダル。11年GPファイナル優勝、12年世界選手権金。自己ベストはSP77・24点、フリー142・61点、合計216・73点。趣味はハイキング、ファッション、音楽鑑賞。169センチ。

最終更新:1/11(木) 8:16
日刊スポーツ