ここから本文です

目薬差し、ロボが自動で 金沢工大生が製作

1/11(木) 2:01配信

北國新聞社

 金沢工大工学部4年の成宮陽生(はるき)さん(21)が、手を使わずに自動で目薬を差してくれるロボットを製作した。音声入力やカメラによる顔認識の技術を使い、目薬を差すのが難しい高齢者や手が不自由な人も簡単に、正確に目に落とすことができる。国内最大級のロボット展示会へ昨年末に出品し、高評価を得た。

 ロボットは、高さ174センチ、幅54センチ、奥行き49センチの箱型で、1人が入ることができる大きさになっている。頭上に目薬を設置するプレートをはじめ、プレートを左右前後に動かすモーターやベルトなどが取り付けられている。

 この中に入って小型マイクに「右を差して」などと差したい目を指定し、顔を上に向けると、頭上にあるカメラで左右の目や鼻を認識し、モーターが動いて目薬が目の上まで移動する。カメラ横の超音波センサーで目薬と目までの距離を計測し、顔が0・5秒静止すると、目薬を1滴落とす仕組みとなっている。

 11月29日~12月2日に東京で開催されたロボット展示会「国際ロボット展」に出品した。展示会では国内外の600超の企業や研究機関が約1200のブースを設けて最新技術を披露した。

 目薬ロボは医療や福祉、ロボットメーカーなどの関係者らから注目を集めた。「買い取りたい」「介護で実用性がある」といった声も寄せられた。

 成宮さんは、パソコンでプログラミングの学習をしていた際、目が疲れ、「手を使わずに上を向くだけで目薬を差してくれたら」と思い、中沢実教授の指導でロボットを作った。今春で大学は卒業するが、成宮さんは「研究が引き継がれ、実用化されればうれしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:1/11(木) 2:01
北國新聞社