ここから本文です

ドル・円が反発、中国の米債投資削減否定を受け買い戻し-111円台後半

1/11(木) 13:18配信

Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=111円台後半に反発。日本銀行による9日の超長期国債買い入れ減額をきっかけとしたドル売り・円買いの動きが一服したほか、中国当局が米国債投資削減に関する報道を否定したことも支えとなっている。

ドル・円相場は午後4時10分現在、前日比0.3%高の111円82銭。朝方に付けた111円32銭から午前中に111円台後半へ上昇し、午後に入り同報道を巡る中国当局の見解が伝えられると、111円84銭までドル高・円安に振れた。前日の海外時間には一時111円27銭と、昨年11月28日以来の水準まで下落していた。

野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、中国の米国債投資削減の否定を受けた反応について、前日の報道直後に米国債売り・ドル売りとなっていたことから「その逆の反応になった」と説明した。

中国の国家外為管理局は11日、同報道について「間違った情報源」を引用したか、「偽ニュース」の可能性があるとの見解を示した。同報道を受けて米10年債利回りは10日に一時2.595%と昨年3月15日以来の水準まで上昇していた。

NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は、「朝方に本邦投資家のドル買い・円売りが出たことでいったん111円前半で下げた動きが一服、買い戻す動きになった」と説明。野村の高松氏も、前日に一時2.6%に迫った米10年債利回りは「日本の投資家にとって魅力的な水準」と指摘。前日の米10年債入札では旺盛な需要が確認され、その後の金利低下につながった。

ドル・円相場の見通しについて、NBCのルー氏は「いったん下攻めが終わったという感じで112円ちょうど付近まで戻す可能性がある」と指摘。野村の高松氏も、「中国当局の否定の消化から買いが先行しそうなことや、200日移動平均線を回復したことに伴うテクニカル的な買いから、112円30~40銭程度まで戻る可能性がある」と見込む。ただ、「今の動きの根底にはユーロの調整がある。円ショートの調整も対ユーロが中心とみられユーロの調整圧力がドル・円の重しになりそう」と述べた。

豪ドルは全面高。この日発表された11月の小売売上高が前月比1.2%増と市場予想の0.4%増を上回ったことを受け、対ドルで一時0.6%高の1豪ドル=0.7886ドルと昨年10月16日以来の水準まで上昇。対円でも一時0.8%高の1豪ドル=88円09銭程度まで買われた。

Daisuke Sakai

最終更新:1/11(木) 16:11
Bloomberg