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「天声人語 2018年1月12日」

1/12(金) 7:00配信 有料

朝日新聞デジタル

 明治後期の1906年、作家の徳冨蘆花(とくとみろか)は外遊に出る。日露戦争から間もない時期で、トルコでは、東洋人が白人の鼻を折ってくれたと歓迎された。しかし蘆花の紀行文からは戸惑いがにじむ。日本の勝利が刺激になり、武力に頼る動きが強まることを憂えた▼帰国後に書いた「勝利の悲哀」では、日本のことを爾(なんじ)と呼び、武力をたのむ姿勢を改めよと訴えた。「一歩を誤(あや)まらば、爾が戦勝は即(すなわ)ち亡国の始(はじめ)とならん、而(しか)して世界未曽有の人種的大戦乱の原(もと)とならん」▼その後の日本と世界の運命を考えるなら慧眼(けいがん)というべきだろう。……本文:654文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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