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<石川・岐阜県境>白山に巨大樹氷「アイスモンスター」

1/12(金) 7:30配信

毎日新聞

 ◇1920年以降では最西端での確認 強い寒波が影響か

 国内では東北地方の一部の山岳地帯にしか残っていないとみられた、「アイスモンスター」と呼ばれる巨大樹氷が、石川と岐阜の県境にある「日本百名山」の白山(2702メートル)で確認された。現地で撮影された写真を鑑定した、国内の樹氷の発生状況を研究している柳沢文孝・山形大教授(地球化学)が明らかにした。記録のある1920年以降では最西端での確認といい、日本列島を襲っている寒波が影響したとみられる。

 今月7日、白山の標高約2100メートル付近で山スキーを楽しんでいたグループが撮影。それを知った地元の山岳ガイド、乾靖さん(55)=福井県永平寺町=が、樹氷の研究で交流のあった柳沢教授に鑑定を依頼した。柳沢教授によると、アイスモンスターは、針葉樹に氷点下で付着した水分が凍り初期の樹氷が生まれ、さらに着雪が進んで巨大化したもので、樹氷としては最大・最終形態。20年代には北海道、長野などでも確認されたが、地球温暖化の影響で、現在は東北の蔵王、八甲田地区などに限られるという。

 アイスモンスターに成長するには湿った季節風が必要で、白山での発生は、日本列島に大雪をもたらしている強い冬型の気圧配置が関係しているとみられる。柳沢教授は「樹氷は『地球環境の変化のバロメーター』とされ、地球温暖化の中で減少傾向にある」と指摘。特殊な気象条件が重なったためと分析している。【野間口陽】

最終更新:1/12(金) 7:30
毎日新聞