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台湾オペラの新作 忘れられかけた「抗日英雄」が主人公

1/12(金) 17:36配信

中央社フォーカス台湾

(台北 12日 中央社)伝統の殻にとらわれず、新しい手法を大胆に取り入れて進化を続けてきた歌仔戯(台湾オペラ)劇団「明華園」の新春巡回公演が20日、南部・台南市での公演を皮切りにスタートする。上演する新作「侠猫」は日本統治下の台湾が舞台で、当時の台湾総督府に「強盗」扱いされ、後の中華民国政府からは「抗日烈士」とたたえられた男の数奇な生涯を伝える。

同作は実在の人物、林少猫(1865~1902)をモデルにした武侠小説「小猫」を翻案したもの。やくざの親分を志したはずの主人公が台湾統治を始めたばかりの日本政府に反発して、南部の抵抗勢力を束ねる「抗日英雄」と呼ばれる人物になるストーリー。原作者は台湾の歴史人物にスポットを当てた「台湾風武侠小説」の祖とされる施達楽氏。

脚本に小説家、演出に現代劇のディレクターを招いた異分野コラボの同作。アクションあり、恋愛ありの娯楽作品で、伝統芸能の新しい可能性を広げている。

巡回公演は南部の高雄・屏東・嘉義、北部の台北、中部の台中などで4月22日まで開催される。

(王宜儒/編集:塚越西穂)