ここから本文です

(語る 人生の贈りもの)石川九楊:8 古典に退却、「歎異抄」が画期に

1/12(金) 11:30配信 有料

朝日新聞デジタル

 ■書家・石川九楊

 《1972年の「エロイ・エロイ・ラマサバクタニ」前後から80年までを石川さんは「灰色の時代」と呼ぶ。自ら染めた灰色の紙を作品に用いたからだ。終わりを飾ったのは、やはりイエスの言葉に題材をとった長さ85メートルの「エロイエロイラマサバクタニ又は死篇(しへん)」(80年)だった》
 「死篇」は思った以上に長大になってしまったのですが、落書き風の「壁書(へきしょ)」はこれで終わりとの思いで書き継ぎました。70年代も半ばを過ぎ、確たる価値の根拠を失った社会は浮遊し始めていた。
 「壁書」はこの時代の表現手段としてはもうそぐわないとの思いが強くなっていました。……本文:889文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

サービスの概要を必ずお読みいただき、同意の上、ご購入ください。 購入した記事は購読一覧で確認できます。

朝日新聞社