ここから本文です

母が緊張すると受験生もダメに…子の不安どう取り除く?

1/12(金) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 今週末は、国公立大の最初のハードル、センター試験が行われる。これを皮切りに私大や中高などの試験も、全国で始まる。受験生を抱える家庭は、ラストスパートに向けピリピリムードかもしれないが、見過ごせない調査結果がある。

 ウーマンウェルネス研究会が、2年以内に中・高・大の受験を経験した子供を持つ母親551人に聞いた意識調査だ。それによると、受験当日に母が緊張していないと、子供が緊張する割合は38.2%だったが、母が緊張していると、その割合は2倍近い72.6%に上った。母の緊張が子供に伝播している実態が見て取れる。

 学年ビリのギャルを1年で慶応大に合格させた坪田塾の坪田信貴塾長が言う。

「子供が緊張するか、しないかは親次第です。親が、子育てがすべて、受験勉強がすべてになってしまうと、うまくいかないことが多い」

「子供のため」と思う親心は分かるが、それが強過ぎるあまり、「受験に失敗したら、いい会社に行けないわよ」と受験間近の子供の尻を叩くのがよくないという。大阪産業大の元客員教授・八幡義雄氏(初等教育)が言う。

「ピリピリママの家庭は概して父親のサポートが足りません。それで、母親がひとりで子供の教育を抱え込むあまり、周りが見えずピリピリするのです。それでも、“受験は人生の通過点”と思えるタイプならいいですが、失敗をことさら強調するのはよくありません。では、どうするか? 父親が子供の勉強を見る。無理でも、子供の相談に乗ったりして、『受験は大したことないから、気軽にやりなさい』と子供の不安を取り除いてやるといい。子供に寄り添う夫の姿に、ピリピリ妻も少しは安心します」

 食事は普段通りでいいという。ゲン担ぎで受験前日の夕飯にカツ丼を出しても、苦手な子供は「何もそこまで」と気が重くなった上、食べ慣れない揚げ物でかえって当日、胃もたれで苦しんだりする。子供の成功を望むなら、受験直前の今こそ、オヤジの出番だ。