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<警察犬>戌年も頑張るワン! 高齢者などの捜索、出動倍増

1/12(金) 9:26配信

毎日新聞

 認知症高齢者などの行方不明者の捜索で、警察犬の出動が増加している。昨年は11月までに38件の出動があり、前年の18件から倍以上になった。栃木県は、民間で飼育されている犬を必要に応じて出動を要請する「嘱託警察犬制度」を採用しており、一般の犬のしつけなども行っている「犬の学校 県警察犬訓練所」(下野市中大領)などが訓練を担当している。戌(いぬ)年の2018年、警察犬のいっそうの活躍が期待される。

 警察犬が出動する場合、訓練士や飼い主に数千円の謝礼が支払われる。県は昨年4月から、犯罪捜査だけでなく、行方不明者の捜索でも謝礼を支払うことができるように条例を改正した。それまでは、捜索願を出した人が謝礼を負担する決まりだったため、金銭的な余裕がなく、警察犬の活用を諦めた人もいたという。

 今年度、県で警察犬として嘱託されているのは42頭。資格は毎年更新制で、前年度に警察犬として活躍していても、翌年は審査会で不採用になるケースもある。県内には合計4カ所の訓練所があり、「県警察犬訓練所」は1970年に開所し、17年までに約1300頭の犬を受け入れ、200頭以上が嘱託警察犬になった。現在は、6人の訓練士らが、50頭を訓練している。同訓練所は、警察犬のほか、災害救助犬、麻薬犬、警備犬など幅広い種類の作業犬を訓練しており、成田空港の税関で活躍している「卒業生」もいる。また、一般の家庭犬のしつけも行っている。

 開所以来、警察犬を訓練してきた池上行雄所長(68)は「愛情と親和をもって訓練することが大切」と語る。「犬は人間が気付かないことに気付く。今まで以上に警察犬の能力が認められる年にしていきたい」と「戌年」の18年の抱負を語った。【李舜】

最終更新:1/12(金) 9:26
毎日新聞