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日本ハム・清宮、連日のハードワークでパンク懸念も心配無用? 高校時代は試合日も午前3時起床で打撃練習

1/12(金) 16:56配信

夕刊フジ

 日本ハムのドラフト1位ルーキー、清宮幸太郎内野手(18)=早実高=が張り切っている。千葉県鎌ケ谷市の球団2軍施設で9日から始まった新人合同自主トレで、居残り練習を行うなど、オーバーワークが心配されるほどの精力的な動き。大柄で、学業にも時間を取られていた進学校出身だけに、プロの練習についていけるかを不安視する声があるのは事実だが、本人は自信がある様子。実は長時間練習が得意で、高校時代から早朝3時起きの練習をしていたというのだ。(片岡将)

 「(追加練習は)やろうと思っています。でも、きょう(10日)は昨日(9日)ほどは打たないですよ。あんなにケースに入っているボールがたくさんあるとは思わなくて、ちょっと昨日は多すぎました」

 約2時間半バットを振りまくった初日の追加練習を苦笑いで振り返った清宮。新人自主トレ2日目となった10日は晴天に恵まれ、屋外で基礎トレーニングや坂道ダッシュにも汗を流した。

 ウエートトレーニングや座学などを済ませた午後4時前、グラウンドに姿を再び現すと、ロングティーを41スイング。3本のサク越えをするなど、納得の表情をみせた。練習後は「早実のグラウンドでも普通にやっていた練習です」と事も無げだ。

 プロ入り前、清宮に関してプロの評論家も含めて盛んに叫ばれていたのは『進学校の早実出身であることから、“野球名門校”出身の選手と比べると練習量が少ない。プロの練習に付いていけない』という声だった。となると、連日の居残り特訓は張り切り過ぎで、パンクにつながらないか心配になる。

 ところが、球団関係者やドラフト同期の声を聞いてみると、その指摘は必ずしも当たらないようだ。

 担当の岩舘学スカウト(36)が言う。

 「そもそも、なぜプロ野球の専門家までが、彼を練習不足だと評したのかが分からない。ちゃんとグラウンドまで足を運んでみていれば、練習不足などという考えは浮かばないですよ。走るのも速いし、送球も内外野で問題ない強さがあります」

 高校時代の練習をみてきた同スカウトは「これが当たり前の練習量なので特に抑えたりする必要もない。疲れていたら自分で休むでしょう。彼は自分で判断してそれができる選手です」と信頼を口にする。

 体力的にも優れており、プロ生活に十分適応できる素地もあるという。ドラフト5位の北浦竜次投手(18)=白鴎大足利高=は「同期で筋力が一番強いのは清宮か西村(天裕投手=ドラフト2位・NTT東日本)さんじゃないですかね。ウエートをやっていてそう感じます」と証言する。

 清宮は高校時代、試合がある日も午前3-4時に起床し、東京・国分寺市の早実グラウンドで打撃練習を行ってから本番に臨むのが通例だったという。高校通算111発スラッガーの実像は勤勉な努力家だ。

 清宮は追加練習をスムーズに行うために、ベテランのグラウンドキーパーの連絡先をゲットした。希望通りに自主練習の準備をしてもらうためで、プロ入り前から続けているハードワークを続ける環境を整えつつある。

 2月のキャンプに入り1軍帯同となれば、超人的なプロの選手の中に入って、走り込みなど体力の限界を試されるメニューも増える。プロの練習を乗り切っていければ、非凡な打撃センスと長打力を1年目から成績につなげることができるだろう。

 一方、人気はすでにトップクラスだ。初日の9日は混乱を避けるためにハイタッチだけにとどめたファンサービスだったが、10日は約25分間、200人に対してペンを走らせた。子供のファンには目線を落とし、頭をなでながら「ありがとうな」とていねいなサービスをしていた。

 初日に練習終了後までサインを要求しながら居残った約20人の自称ファンが球団関係者に暴言を吐くなどの騒動が起こったが、即席サイン会の効果もあって2日目は大きな騒ぎは起こらなかった。

 9日夜には寮の隣室にいるエンゼルス・大谷翔平投手(23)が清宮の自室に突然現れて面食らう場面もあったという。

 「部屋にいたときに同期の難波(侑平内野手=ドラフト4位・創志学園高)が来たのでドアを開けたら、後ろからいきなり入って来られて」

 寮の隣人とはいえ、突如のサプライズ訪問に面食らい「『短い間だけどよろしく』といっていただいて。『こちらこそお願いします』と言ったらいつの間にか、すーっと帰られました」と大先輩との初会話を振り返った。

 タイプは違うが、大谷の抜けた穴を埋めるスター候補。清宮への期待は大きい。

最終更新:1/12(金) 16:56
夕刊フジ