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大相撲初場所「天覧相撲」取りやめ 角界が目指す失地回復

1/12(金) 16:35配信

東スポWeb

 宮内庁の山本信一郎長官は11日の定例記者会見で、天皇、皇后両陛下が昨年まで3年連続で観戦されている大相撲初場所(14日初日、東京・両国国技館)について、今年は取りやめとなった、と明らかにした。昨年10月に日本相撲協会から招待を受け、検討していたが、元横綱日馬富士(33)による暴行事件などを受け、今週に入って協会から「昨今の情勢を踏まえて辞退したい」と申し入れがあった。

 山本長官は「両陛下も残念に思っておられるだろう」と話したが、これも当然の流れと言っていい。両陛下は初場所を観戦するのが慣例となっているが、力士暴行事件や大麻問題など角界の不祥事が相次いだ際や、八百長問題が発覚した際には、数年にわたって観戦を見合わせた時期もあった。

 今回の事件は過去の問題と同等以上。しかも、貴乃花親方(45=同横綱)をめぐる協会のゴタゴタも収束したとはいえず、立行司・式守伊之助(58=宮城野)のセクハラ問題も発覚し、協会としても胸を張って両陛下をお迎えする態勢にないのが実情だ。八角理事長(54=元横綱北勝海)は「暴力問題に加えて、新たな不祥事を起こしてしまったことから、今週初め、1月場所の行幸啓(ぎょうこうけい)をご辞退申し上げたいとお伝えしました。誠に申し訳なく、おわび申し上げます」とコメントした。

 そんな中、4場所連続休場中の横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)はこの日、初場所の出場を明言。東京・江戸川区の部屋で四股、立ち合いの確認など軽めの調整を行い「しっかり戦える準備はできた。微調整して初日を迎えたい」と語った。前日に出場を明言した横綱鶴竜(32=井筒)も東京・墨田区の井筒部屋で調整。昨年11月の九州場所で39回目の優勝を果たした白鵬(32=宮城野)を含めた3横綱を中心に、相撲界は失地回復に向けて新たな一歩を踏み出すことができるか。

最終更新:1/12(金) 16:35
東スポWeb