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シリア難民、抗議の焼身自殺図る 家族の援助打ち切りに

1/12(金) 8:58配信

朝日新聞デジタル

 レバノン北部トリポリの国連施設前で10日、シリア難民の男性が、家族に対する援助が打ち切られたことに抗議して焼身自殺を図った。地元メディアが伝えた。男性は病院に運ばれたが、上半身に重いやけどを負った。

 男性はシリア北部アレッポ出身の40代。叫び声をあげてガソリンを手と体にかけ、火を付けたという。男性の妻がAFP通信に語ったところによれば、家族は4カ月前に国連の援助が打ち切られたという。「私たちは食べる金がなく、借金がふくらんだ。夫は仕事を探し続けた」と語った。

 国連によると、長引く内戦で周辺国に逃れたシリア難民は計548万人に上る。レバノンは約100万人で、トルコの約338万人に次いで多い。レバノンのシリア難民約23万世帯のうち58%が1人あたり1日2・87ドル(約320円)以下で暮らす極貧状態で、76%が同3・84ドル(約430円)以下の貧困状態での生活を強いられている。(カイロ=翁長忠雄)

朝日新聞社