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航海安全 歌に乗せ 粟国の「船起こし」 新城さん作、披露へ

1/12(金) 14:04配信

琉球新報

 【粟国】旧正月を盛大に祝う伝統が残る粟国村。旧暦1月2日に当たる2月17日に行われる村伝統行事「船起こし(フナウクシ)」で今年初めて、村出身の国指定重要無形文化財「組踊」胡弓保持者・新城清弘さん(69)が作った歌「粟国航路の通い船」が披露される。

 村の女性ら約140人からなる村女性連合会(呉屋貴美江会長)が、曲に踊りを振り付けた玉城流扇寿輪舞会会主の上門加代子さん(69)=八重瀬町=に直接指導を受けながら、本番に向けて毎週の稽古に励んでいる。

 「船起こし」は1年間の航海の安全を願い、フェリーあぐにの船内で開かれる。新城さんは10年以上前、フェリーの完成に合わせて「粟国航路の通い船」を作った。10年前に上門さんが振り付けし映像を記録していたが、実際に村内で披露されたことはなかった。

 昨年6月に新城さんがこの映像を見せたところ、村女性連合会のメンバーから「『船起こし』で踊りたい」との声が上がった。

 上門さんは「粟国村の地域活性化のためになればうれしい」と指導を快諾。昨年12月末には新城さんと2人で来島し、直接踊りを指導した。

 上門さんは、島の女性たちが踊りやすいよう振り付けを変えるなど工夫も施した。村女性連合会の呉屋会長は「この歌は船起こしにぴったり。しっかり身に付けて今後も続けていきたい」と継承への意気込みを語った。

 新城さんは「この歌を『船起こし』で披露できたら、と以前から思っていた。本番が楽しみ」と期待を寄せた。

琉球新報社

最終更新:1/12(金) 14:04
琉球新報