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『一球闘心』でやる!広島・新井、世界遺産・高野山で初「護摩行」

1/12(金) 7:00配信

サンケイスポーツ

 広島・新井貴浩内野手(40)が11日、和歌山・伊都郡の「高野山別格本山清浄心院」で護摩行に臨んだ。14年連続14度目となる今回は鹿児島市の「最福寺」から世界遺産の高野山に場所を変えて心機一転。炎の前で約1時間半、お経を唱えたベテランは『一球闘心』の金言も授かり、「護摩行をやらないと1年が始まらない。『よし、やるぞ』って、心がぐっと引き締まる」と気持ちを新たにしていた。

 和歌山・橋本市の高野山のふもとから、険しく細い山道を車で約45分間走った標高800メートルの山の中。広島・新井が、吹雪が舞う世界遺産の地で護摩行に臨んだ。

 「高野山には4度ほどきたことがある。護摩行は初めて。特別な場所だし、別世界みたい。雰囲気や空気も違う。素晴らしい場所でやらせてもらって感謝しています」

 今回は鹿児島市の「最福寺」から場所を変更。師事している池口恵観高野山真言宗大僧正(81)が勤める「高野山別格本山清浄心院」に護摩堂が完成したことから、日本屈指のパワースポットに降り立った。

 場所も変わり、過酷さも増した。約1時間半の間に、護摩木は昨年より1000本増の3000本が投入された。高さ3メートル、最大500度の灼熱の火柱の前で、声も焦がしながら「般若心経」や「不動明王御真言」を唱えた。着ていた袈裟は火の粉で無数の穴が空き、顔も腫れ上がったが、護摩行の後には恒例の金言も授かり、新井は「今年もきつかった。毎年よく続けられていると思う。肉体的にはトレーニングで引き締まるけど、心を引き締めるのは護摩行をしないといけない」と充実の表情を浮かべた。

 色紙に記された言葉は『一球闘心』。「1球1球、心を込めて頑張りなさい。1球1球、粗末にしてはいけない」というメッセージが込められている。

 昨季は100試合に出場し、打率・292、9本塁打、48打点でリーグ連覇に貢献。今月30日に41歳となるベテランについて、池口大僧正は39歳でMVPに輝いた2016年のシーズン前と比べて「今年はそれ以上の力が出ていた。気も声も出ていた」と断言。「50歳までプレーできる。10年はやれる」と太鼓判を押され、新井も「はい」とうなずいた。

 「黒田さんも言ってたでしょ? 苦しいことから逃げたら駄目と。チームが日本一になれるように、1年間しっかり頑張ります。最高の1年にしたいね」

 球団史上初の3連覇へ、34年ぶりの日本一へ。燃える男、新井がチームに勝利をもたらす。