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「津波生き抜いて…」 宮城の被災地で傾聴カフェ 高齢者ら心軽く

1/12(金) 12:49配信

産経新聞

 「♪いくさ 津波を生き抜いて 明日を描く笑顔です-」。童謡「うさぎとかめ」の節に合わせた歌声が響く。宮城県岩沼市たけくまの集会所で11日、開かれた「傾聴カフェ」。集まった30人近い地元の高齢者は歌を歌ったり、世間話を楽しむなどした。

 傾聴カフェはNPO法人「仙台傾聴の会」が主催。被災者や地域の高齢者が、世間話や合唱を通して心を軽くしたり、人とのつながりを実感したりするのが目的。同日に参加した同市の元県庁職員、佐藤堯さん(85)「みなさんと歓談したり、歌ったりするのがよい。いつも次回を楽しみにしています」と話す。

 同会は平成20年に設立され今年で10年目。悩める人の声を聴く活動を行っていたが、東日本大震災以降は避難所や災害公営住宅での傾聴活動にも注力するようになった。カフェ以外にも相談を受けるサロンや被災者支援傾聴茶話会も開催。現在、傾聴を担うボランティアは200人を越える。

 同会の代表、森山英子さん(69)によると、津波で家族を亡くし、放心状態だった人が自分のために花を買ったり、セーターを編んだりできるまで回復したということもあった。

 森山さんは「話を聴いてもらうことで被災者の気持ちは軽くなる。悩みがある人は若い方でも、どなたでも来てほしい」と話した。

最終更新:1/12(金) 13:10
産経新聞