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逗子の表具師が伝統の技で御朱印帳 ブーム機に「文化伝えたい」

1/12(金) 22:36配信

カナロコ by 神奈川新聞

 掛け軸やふすまを仕立てる逗子の表具師が、その技を生かした御朱印帳を生み出した。なじみが薄くなった伝統技術を身近に感じてもらいたいとの思いからだ。

 逗子市桜山で「植木経師店」を営む一級表装技能士の植木延行さん(49)。市商工会のイベントに参加するのをきっかけに、昨年秋に始めた。和紙を貼り合わせて均等に折って蛇腹にし、表紙は掛け軸用の余った布をしわにならないように貼る。縦14・8センチ、横11センチの御朱印帳をきれいに仕立てるには繊細な技術が必要だ。

 「幼いころから何しろ手先は器用だった」という植木さん。会社員を経て、店の3代目として27歳で家業に入った。当時は職人が3人いても休みがないほど、障子やふすまの張り替えや書道展の額装などに忙しかった。生活様式の変化で和室や床の間のある家が消えゆくとともに、10年ほど前から仕事が減ってきた。

 「時代の流れだから仕方ないが、自分も変わりながら文化を伝えていかないと」と御朱印ブームに目を付けた。定期入れや茶たく、ミニ屏風(びょうぶ)も考案。思い出の着物や帯を使ってオリジナル品も制作できる。植木さんは「御朱印巡りをきっかけに伝統の技を知ってもらいたい」と話す。

 御朱印帳は2千円から。定期入れと茶たく(3個セット)は各千円。ミニ屏風は1万円から。問い合わせは、同店電話046(871)3680。