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日々の挑戦、夢への力 元五輪選手が川崎・田島中で教室

1/12(金) 23:36配信

カナロコ by 神奈川新聞

 元五輪選手が教師役となり、自身の経験を伝えながら、五輪を通して学んだことなどを共有する「オリンピック教室」が11日、川崎市立田島中学校(川崎区小田)で開かれた。北京、ロンドン両五輪に競泳で出場した伊藤華英さん(32)、トリノ五輪のスノーボードで代表入りした伏見知何子さん(43)が訪問。2年生計116人に、挑戦する大切さや仲間を尊敬することなどを優しく伝えた。

 前半では体育館で生徒たちに長縄の「8の字跳び」を3度挑戦させ、協力し合うことや声掛けの重要性などを説いた。後半は教室内で授業が行われ、伊藤さんが本気で五輪を目指すきっかけとなった挫折のエピソードを紹介した。

 2004年4月。アテネ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権の200メートル背泳ぎで、優勝候補ながら3位で五輪出場はかなわなかった。「自分はお山の大将だった。勝つために必要なことが何かを考えた」

 毎日全力を尽くすこと、仲間や友達を大切にし、ライバルを尊敬することを徹底していたという。「成功はいきなり訪れない。前向きに、謙虚に。人との出会い全てが宝。いろんなことに興味を持ち、自分の考えを発展させてほしい」。現在は20年東京五輪・パラリンピックの組織委員会で働く伊藤さんはそう投げ掛けた。

 ソフトボール部の岸田音楓さん(14)は「失敗から学ぶことがあると知った。相手の力を認めることは難しいけど、話を聞いて、自分と向き合える選手になりたい」とにっこり笑えば、陸上部の星亮成さん(14)も「五輪を目指すくらいの気持ちで練習したい」と意気込んだ。

 日本オリンピック委員会(JOC)の主催。全国にあるJOCパートナーに川崎市が入っている。