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ドカ雪に市民悲鳴 県西部、除雪追い付かず

1/12(金) 23:52配信

北日本新聞

 県内で最も多い積雪を観測した高岡市をはじめ、県西部では12日、雪の影響で市民生活が終日大きく混乱した。幹線道路は混雑が続き、除雪作業に追われ営業がままならない店舗も。一晩であっという間に降り積もった雪に、住民たちは一日中振り回された。

 まだ薄暗い明け方。屋外に止めてある車は、すっぽりと雪に覆われ、出勤前の人が除雪に追われた。午前5時から作業を始めたという高岡市大野、会社員、米谷衛(まもる)さん(32)は「スコップではらちが明かない」とうんざりした様子。同市下関小学校4年、大坪帆花さん(10)は登校したものの、途中で休校になったことを知って引き返し「雪がいっぱいで通れない場所もあった。回り道したけど、大変だった」と話した。

 午前7時50分ごろ、あいの風とやま鉄道高岡駅には通勤通学途中の会社員や学生が詰め掛け、駅員に運休の情報を尋ねていた。富山国際大付属高校の推薦入試に向かうという高岡市内の女子中学生(14)は「この日のために準備してきたのに、間に合わなかったらどうしよう」と困惑した表情を浮かべた。

 北陸新幹線新高岡駅周辺は、路面が凍結したり、深いわだちができたりしたため、渋滞が発生。歩道脇に雪が高く積み上がり、沿道にある各店舗では従業員たちが駐車場の除雪に明け暮れた。同市京田の住宅メーカーでは昼前になっても作業が終わらず、社員の上田航平さん(25)は「業務が全くできず、仕事が追い付かない。大雪は今日限りにしてほしい」と願っていた。

 氷見市の島尾海岸近くでは、保安林の倒木が相次いだ。雪の重みでクロマツが根元から折れ、数本が道路の車線をふさいだ。


■「里雪型」積雪に差 県東部・山間部少なく
 12日の県内は、県西部の沿岸部で大雪となったのに対し、県東部や山間部では比較的積雪が少ない傾向があった。日本海側の平野部を中心に雪が降りやすくなる「里雪型」の気圧配置となり、雪雲が西側から県内に次々と流れ込んだためとみられる。

 同日午前7時現在の積雪は、高岡(伏木)87センチ、氷見66センチ。県東部の魚津28センチ、朝日20センチと比べ、倍以上を記録した。普段は積雪の最高値を記録することも多い岐阜県境の富山市猪谷は31センチにとどまった。

 西高東低の冬型の気圧配置は、等圧線が日本海で西側にたわんで大雪の中心が平野部になる「里雪型」と、等圧線が南北に走り山間部が大雪になりやすい「山雪型」がある。富山地方気象台によると、今回は里雪タイプという。

 北陸地方の上空約5500メートルには、氷点下33度以下というこの冬一番の寒気が入り込み、強い冬型の気圧配置が続いている。

北日本新聞社

最終更新:1/12(金) 23:52
北日本新聞