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「学校はせめて安全に…」空の恐怖なお続く (記者ルポ)米軍ヘリ窓落下から1カ月

1/13(土) 10:09配信

琉球新報

 【宜野湾】普天間第二小米軍ヘリ窓落下から13日で1カ月がたった。事故後も米軍普天間飛行場を離着陸する米軍機は、住宅や学校が密集する宜野湾市上空を飛び交う。所属機の不時着もうるま市と読谷村で立て続けに発生し、地域住民の危機感は増す一方だ。普天間第二小ではこの1カ月の間、運動場を使うことができなくなった。子どもたちが危険にさらされ、保護者は不安を抱え政府に対し不満を抱いている。

 11日、記者が普天間飛行場周辺を歩いた。午後2時すぎ、オスプレイ2機が滑走路を飛び立ち、普天間第二幼稚園を低い位置でかすめた。CH53も同様の経路で飛び去った。体育館から漏れる子どもたちの笑い声をごう音がかき消した。離着陸は夕方から激しくなった。誰もいない運動場に、ヘリのプロペラの回る音が絶え間なく響いた。

 午後6時20分すぎ、米軍ヘリ3機が学校上空を横切るように飛行した。正門向かいの学童で息子を迎えた男性は「運動場を使えないのが親としては残念」と声を落とした。ランドセルを背負った2年生の息子は「(米軍機は事故後も)上通ってるよ」と教えてくれた。

 離着陸は夜も続き、飛行場南側の上大謝名公民館周辺では、オスプレイのプロペラ音が割れんばかりに響いた。

 滑走路近くの小料理屋では市嘉数の酒井武さん(79)らがグラスを傾けていた。スピーカーから流れる歌謡曲は米軍機が通過するたび、かき消される。酒井さんは「県政は移設反対とは言うが、宜野湾市の今ある危険については何も言わない」と語気を強めた。

 犬の散歩をしていた市喜友名の40代女性は「辺野古に移設しても宜野湾と同じような状況になるんじゃないかな」と視線を落とした。(明真南斗)

琉球新報社

最終更新:1/13(土) 10:09
琉球新報