ここから本文です

<和歌山>人にも味にも個性 脱サラ夫婦のミカン人気

1/13(土) 13:15配信

毎日新聞

 脱サラして和歌山県紀美野(きみの)町に移住した若手農家が、可愛らしい顔のイラストのシールを貼った温州ミカンを発売し、人気を集めている。形も色も違う果実を楽団になぞらえ、名付けて「きみのオーケストラ」。「人にもミカンにも個性があることを感じてほしい」との思いが込められている。

 販売するのは農園「きみのフルーツ」の吉瀬雄也さん(35)、りえさん(40)夫妻。大阪府高槻市出身の雄也さんは東京大卒業後、会社員をしていたが、「何かを築き上げる仕事がしたい」と考え、りえさんも学生時代にサーフィンに親しむなど自然と触れ合う生活に魅力を感じていた。紀美野町にミカン栽培する雄也さんの親類がおり、2人は畑や培った技術を残したいと決意。「インターネットを使うなどやり方次第で新しいビジネスになる」。2016年に農業を始めた。

 収穫や選別などは手作業。枝が触れるなどで皮に傷が付いたミカンもあるが、2人の子を育てるりえさんは「きれいなミカンも傷ついたものも、一人一人個性がある子どもの姿と重なった」と話す。吉瀬さん夫妻は「それぞれのミカンがたどった歩みを消費者に感じてほしい」と、顔の絵が付いたミカンを発案した。透明シールのイラストは、大阪府和泉市から同町に移住したイラストレーター、助野梓(すけのあずさ)さん(31)に依頼し、笑顔やメガネのひげ面など約20種類。きみのフルーツ(電話073・499・7880)。【阿部弘賢】

最終更新:1/13(土) 13:24
毎日新聞