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中国、尖閣奪取へ突破口求める

1/13(土) 7:55配信

産経新聞

 尖閣諸島周辺の接続水域を潜没航行した潜水艦が、海面浮上時に中国国旗を掲げたのは、日本を軍事的に威圧し、その実効支配を崩す強固な意志を誇示するためだ。中国が対日外交で示しつつある融和姿勢とは無関係に、尖閣奪取に向けて虎視眈々(たんたん)と軍事上の優位確立を狙っていることが裏付けられた。

 中国国防省などは同国艦艇の接続水域航行について「海上自衛隊の艦艇2隻を追跡、監視した」と主張し日本側の行動がきっかけだったと強弁。だが中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(英語版)は12日付で、中国が尖閣諸島問題で「突破口」を求めていたとする匿名軍事専門家の分析を紹介した。

 党幹部養成機関が発行する「学習時報」も昨年、習近平指導部が巡視船航行の常態化などによって「日本による長年の『実効支配』を一挙に打破した」と主張していた。

 ただ「実効支配は現在も日本が依然として優勢」(環球時報)と中国側は認識しており、今後は巡視船に加えて軍事力を利用した“攻勢”を本格化させる恐れもある。

 中国海軍をめぐっては昨年1月、インド洋上で米海軍の対潜哨戒機の追跡を受けた潜水艦が中国国旗を掲げた例もある。中国の軍事筋は産経新聞に対し、こうした潜水艦の行動について「その場で敵対的な軍事行動を起こす意図がないことを示すと同時に、政治的シグナルを発したり軍事的威圧を与えたりする狙いがある」と指摘。「今回はインド洋での行動と比べて、より軍事的な示威の意味合いが強い」としている。(北京 西見由章)

最終更新:1/13(土) 9:36
産経新聞